なんでなんだろうね
知っている者
「昨日会ったばっかりじゃないか。赤ん坊」
雲雀はリボーンを見ながらそう言った
「あんときはほとんど覚えてなかっただろ」
「・・・まぁあれで思い出したけどね」
2人はにやりと笑い、そして沈黙が続く
「あいつはまだあれを思い出してねぇ」
キッと目つきが変わり、雲雀も眉をしかめた
“あれ”というものは、どうやら雲雀とリボーンしか知らない記憶らしい
「その方が好都合だよ」
雲雀は窓のほうに向き直り、空を見る
そして思い出すのは
いつも明るく元気で優しい笑顔。まるで大空のように包み込むその人物
「それより何か用があるんじゃないの?」
その人物を思い出し、少し嫌なことまで思い出してしまい話を変えた
リボーンは帽子を深く被りなおした
「お前にツナの守護者になってほしい」
その言葉を聞くと、雲雀はふっと笑い、リボーンのいる入り口へと歩いた
「昔も今も僕はあの子についていくよ」
そういい残し、応接室から去っていった
リボーンは雲雀が去った後、しばらく考え込んだ
(本当にこれで良かったのか?また繰り返してしまうかもしれない・・。
やはりボスの座を・・・。いや、それはできねぇ)
「ちっ」
考え込んでもらちが明かない
リボーンは舌打ちをして、その場から立ち去った
応接室には誰もいない―・・・。
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