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なんでなんだろうね
お似合いな2人





もちろん雲雀さんが俺に相談するなんてコトはなく


俺は普通につまらない生活を送っていた





別に雲雀さんと一緒にいられないのが辛いわけじゃない



だって雲雀さんを好きなのは俺じゃなくて前世の俺







俺まで好きになってどうするんだ


俺は普通に女の子が好きだし、好きな女の子だっていた













(俺も・・・彼女作ろうかなぁ)



中学生2年だ。彼女が欲しいと思ってもおかしくは無い

だけど今のところ好きといえる女の子はいない





『2−A沢田綱美。大至急応接室まで来なさい』



雲雀さんからの呼び出しっ!?


まさか・・・相談ですかっ




俺は走って。走って。走って、応接室に向かった




コンコン


「失礼します」



扉を開けると、いつものように済ました顔で俺を見ている



「・・・あの?」

「・・・」

「ソファ、座りますよ?」

「・・・」



うんともすんとも言わないので勝手に座らせてもらった

すると雲雀さんの口が開いた



「凪に好きな人ができたかも知れない」

「それは、大変ですね・・」



長い沈黙


雲雀さんはむっとした顔でだんまりを決め込んでいる



まだ、子供、ですね



「その好きな人は誰か知ってるんですか?」

「髪型がイカれてる奴だったよ。凪は嬉しそうに話してた」



それは多分骸ですね

転生してもパイナッポー頭とかかわいそすぎる・・



「俺、見たところでは、雲雀さんと話してる凪は恋してる目をしてましたよ。頬も染めていましたし」

「本当かいっ?」



嬉しそうな顔でバックに花が咲く



「ていうか。凪に告白したんですか?付き合ってないんですか?」

「・・・」

「絶対両思いだと思いますし、告白したらどうです?」

「・・ふん」



そっぽを向いてしまった




まぁこれで凪と雲雀さんが付き合うとして・・・

俺がここに呼び出されたのはこれだけの理由



まぁ、時間が時間でもう帰れるのだけれど


成績下がらないといいなぁ・・・

























学校を出ると、噂をすれば・・・出てきた。凪が



ばったりと鉢合わせ



「あ・・・凪」

「ボ・・・あ、どうして私の名前を?」



あ、そうか凪に直接会うのは初めてだった

適当に理由を言わないと・・



「雲雀さんから聞いたんだ。雲雀さんの帰りを待ってるの?」

「・・・うん」

「遅くなると思うし、今日は帰ったら?」

「駄目」



ぶんぶんと首を横に振る

人の恋路をさすがに邪魔できない



夕方は冷えると天気予報で言っていた


せめてでも、と、上着を凪にかけた



「え?」

「冷えるから・・ね?」

「・・・ありがとう」



そう言って凪は頬を赤らめた


―寒いのかな?


上着かして良かったと心底思う












凪と別れて俺はまっすぐ家に帰った
































ドンっ



誰かにぶつかった


確かにそこには誰もいなかった



だが、それが急に現れた



「お久しぶりです。綱吉くん」






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