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世界が終わるその時まで
差し込む光





何もない

何も見えない真っ暗な世界に俺はいた



「あっ・・・ぐぅっ!」



突然額が痛くなった



額に手を押さえる



痛い・・・痛い!!



『落ち着けデーチモ』



落ち着いた声が頭の中に響く




すると額の痛さは消えた

額から手を離す


真っ赤な手


誰かの血?



『お前は撃たれたのだデーチモ』



また聞こえる



撃たれた・・・?



俺が・・・?








思い出した



戦死



なんともかっこいい死に方だ





『やり直したいか?』



やり直す?何を?



『人生をやり直したいか?』



できることなら・・・


俺はまだ皆に何も伝えられてない


一瞬だけでもいい


もう一度、彼等に・・・


あの人に・・・


会って話がしたい



『もう一度彼等に出会い、マフィアの道を進むと?』



はははっ

マフィアは嫌だなぁ


でも、いいや何でも

もう一度マフィアになったとしても

皆を悲しませるような死に方はしたくない



皆を守って死ぬならそれでもいいけど



『良かろう・・・』



真っ暗な世界に光が入った

真っ暗な世界に

まぶしすぎるくらいの光が―






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