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雪少年






体育大会も終わり、葉が赤く染まって落ち始めた

ちらちらと落ちる紅葉


「きれいだな・・・」






















「起きて綱吉」


布団を取り上げる

綱吉は「寒い」と言って縮こまる


「雪少年が寒いとか思うわけないでしょ」


綱吉の腕を掴もうとするといつものように逃げられる

綱吉に触ろうとすると綱吉は自然と僕から離れる

それが哀しくて哀しくて

何か訳があるなら話せばいいのに綱吉は自分のことを何も話さない


「今日はブルーハワイだ♪」


カキ氷のシロップを見るなり目をきらきらさせる

綱吉は冷たいもの意外は何も口にしない

綱吉のためにコーラを凍らせたりして、味を変えている


「ねぇ恭弥」

「何?」


口を開いたとこで悲しい顔をする


「や、なんでもないや」


そしてごまかす

秋に季節が変わったころから綱吉の様子がおかしい

どこか遠くを見つめているような


「冬が待ち遠しいの?」


元々彼は雪少年、冬を好むのは当たり前だろう

すると綱吉は明らかに嫌そうな顔をしていた


「ううん全然。逆にきてほしくないよ」


冬を好まない雪少年がいるだろうか

ものすごく嫌そうな顔を見たのは初めて見た


「冬は・・・大っ嫌い」






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あきゅろす。
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