[携帯モード] [URL送信]

雪少年
恭弥





今日もレッツ学校へっ



勉強とかしたことないから良く分からないけど

歴史なら得意みたいだ

なんせ江戸時代の頃から存在してきたからね

歴史のことならなんでもこいっ!



今日は歴史がなかった

現代語では教科書類を学校に置くことを置きべんっていうらしい

時代の波についてこれなくて哀しいな



恭弥は朝から風紀の仕事で朝早く出て行っちゃうから今日は俺一人

とぼとぼ他の生徒達にまぎれて登校していると学校の門の前に恭弥がいたのを見つけた

俺は嬉しくてつい大声で呼んでしまった


「恭弥っ!!!」


てってってと恭弥の元へ走る


「恭弥、朝ごはん美味しかったよっ。今日の昼もあれがいい」


今日の朝は冷凍みかんだった

昔のみかんと今のみかんは違って今のみかんは甘い


「そう、あとで用意させるから迷わずに来なよ」

「うんっ!」


ハッと気がついて周りを見ると

真っ青な顔をしている生徒だらけだった

(そっか、偉い人とお話してる俺って周りから見れば不思議なんだね)


「じゃぁ後で」

「うん」


俺は走って教室に向かった

教室に入ると門のところにいたらしい人たちが迫ってきた


「沢田!な、なんで雲雀さんと仲良くしてんだっ?」

「いつか噛み殺されるぞ!?」


ひぃひぃと顔に恐怖と書いてある

(そういえばなんで仲良くしてるんだっけ)


「えーとえーと、あ、たまたま山で恭弥と会って・・・」


ハハハと苦笑い

正体をばらすわけにもいかない

『俺、雪少年で恭弥に興味を持ってくれたので仲良くなりましたぁ』なんて絶対いえない


「あー・・あー、」


俺は屋上に向かって逃げた


(俺って押しに弱かったっけ・・・)

はぁとため息をつく

すると俺の周りのコンクリートが凍った


「!?」


今までため息をしただけで凍ったことはない

小さい頃とかはコントロールができなくてやったときはあったけど・・・

(もしかして俺、コントロールできなくなってきてる?)

こんな暑いとこへ3日間もいたことはなかった

体がついていけてないのかもしれない


「なんでここにいるの綱吉」


考えていたことが恭弥の声によって一瞬飛ばされた


「恭弥・・・」


一回森に戻ったほうがいいかもしれない

でも恭弥と離れるのは嫌だ

森に戻らなくてもこの状況に慣れればいいだろ?


「うーん、なんでだっけ」


ハハハッと笑う


「・・・凍ってる」


コンクリートが凍っていることに気づき眉をひそめる


「ごめん、暑かったからつい」


申し訳なさそうに見る


「・・・そう」


そういうと中に戻っていった






(打倒ノンコントロール!)

心の中で叫んだ






[*前へ][次へ#]

5/15ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!