どんな姿でも
怖い・・・けど、好き。
綱吉は雲雀の恐ろしさを知らなかった
実際、直接会ったことはなく、噛み殺している場面も見たことがなかった
自分の想像とかけ離れていて綱吉は酷くショックを受けた
ただ綱吉は知らなかっただけなのだ
(怖い・・・。)
部屋に戻ってからというもの、綱吉は雲雀に対して恐怖しか持たず
ベットにくるまって震えていた
「・・・怖い。・・けど・・・・好き、だな・・・。」
怖いけど好き。
自分が雲雀に対して恐怖を感じていたが
今まで雲雀を想っていた気持ちは変わっていない
あの時はあんな雲雀を認めれなかったが、冷静に考えるとあれも雲雀なのだ
ただ自分が知らなかっただけ
カレンダーの方に顔を向ける
「明日は、28・・」
明日はいつものように女装していく
今日みたいに声をかけられることもないだろう
安心したような哀しいような、複雑な気持ちになった
「――っ・・・寝よっ!」
怖がっても仕方ないと、綱吉はそのまま眠りについた
次の日、いつものように3人で学校へ向かうと、持ち物点検の日じゃないのに風紀委員が立っていた
もちろんその中に雲雀さんもいた
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