どんな姿でも
あんなの違う!!
「僕の質問に無視するわけ?」
俺は今、男の姿で雲雀さんに声かけてもらっている
別に無視をしているわけではない
感動で声が出ないだけなのだ
呆然と立ちつづける俺
何の返答もしない俺に雲雀さんはため息をついた
「まぁいいや」
チャキ・・
「えっ?」
雲雀さんはトンファーを構えた
そしてものすごい音をたてて、コンクリートにトンファーをめり込ませた
「―・・・っ!」
あと数センチで俺の顔が潰れていた
恐怖で声も出せない俺に対して雲雀さんはにやりと笑った
何・・・・?
「殺り合い」
まるで俺の心を読んだかのように答えた
・・・・違う
「君、髪長いけど女?・・・どっちでもいいけど。名前は?」
違う。違う違う違う!!
違う!!!
俺はその場から全力疾走で逃げ出した
違う!
雲雀さんはあんなに怖い人なんかじゃない!!
あんな雲雀さん雲雀さんじゃない!!!
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