どんな姿でも
これでも努力しています
ただ遠くから見つめてるだけ
俺が何の努力もしてないと思った?
眼中にも入れてもらえない俺の身になってください
これでも精一杯がんばってるんですよ
春休みから始めた空手と柔道
雲雀さんは強い人が好きなんだ
最初は護身用にと思っていたが、思考が180度変わった
もし、俺が強くなって、雲雀さんに相手してもらえるようになったら
もしかしたら・・・
振り向いてくれるかも・・・なんて
きっと相手にされる日など来ないだろうけど。
それでも必死にやった
絡まれたらそく技を使って退治
噂が流れさえすれば一発だ
(目立つのは恥かしいけど・・・//)
ふと、顔を上げてカレンダーが目に入る
4月27日
そこだけに大きな赤丸が書いてあった
その日だけが、唯一俺が男に戻れる日
学校があれば、女装で行くしかないが、それ以外は男として1日を過ごす
あいにく今日は平日
学校が終わると急いで家に帰って、服に着替える
ニット棒を被り、伊達眼鏡を耳にかける。
顔を隠すファッションで家をでる
少しのお小遣いで男のパンツを買いにいく
最近、使えないパンツが増えてきたのだ
女装のままではいけないお店に今日だけ行ける
少しの開放感と緊張
女性の下着売り場に行くのはなれているが、哀しいことに男の下着売り場は慣れていない
サイズのちょうどいいものをさっと見つけてさっと店を出る
男なのに情けないぜ・・
ため息をつきながらとぼとぼ帰り道を通ると、絡まれた
「ようガキ。金あんだろ?よこせよ」
俺はまたため息をついて、構える
男達はぁん?と貧相な声をあげて次の瞬間目を一瞬大きく開いて閉じた
ことごとく倒れていく男達
全員倒せたところで次の問題
「ワォ。これ、君がやったの?」
念願の声かけの眼中に入れてもらった!!!
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