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貴方と過ごした時間は忘れません
久しぶりの教室





今日は気分も良かったので登校することにした

玄関をあけると丁度ハルが通りかかった


「あ、ツナさん!」

「ハル!」


初めての友達に駆け寄る


「おはようございますツナさん。ここツナさんのお家だったんですね」


キラキラした目で見てくる


「うん、丁度いいや。一緒に学校行こう?」

「はい!」


教室に入ると、空気が冷たい

なんせ久しぶりに教室に入ったんだ

そして虐めの対象が来たんだ


「よう、ダメツナ。ずる休みはもう終わりか?」


皆がアハハと笑う

すると目の前にハルが出てきた


「ツナさんを悪く言わないでください!ツナさんは風邪で休んでただけです!」


ぷくーっと頬を膨らませる

皆は「な、なんだよ」と、俺に見方がついたことに驚いたみたいだった


「ハル、いいよ。いつものことだし」


ハルの肩を掴み笑った


「ツナさんは辛くないんですか・・・?」


今にも泣きそうな目で見てくる

勇敢で優しくて料理もできる

理想的な女の子だ

俺の彼女にしたいくらいだ

と、今の状況からは考えられないこと思っていた


「うん、もう慣れたし、ほらHR始まるよ。座ろう?」


スタスタとハルを通り過ぎる

1時間目の授業が入り、分からなくて眠そうにしていると

勢いよく扉が開いた

皆は氷のように固まり、青ざめていた

ハルは頬を赤らめていた


「ひ、ヒバリさん?」


扉を開けたのはヒバリさん

スタスタとこちらに歩み寄り、俺の額にヒバリさんの額が当たった

驚いて目を見開きながら、なぜか顔が赤くなる


「なっ!」


パニくっていると

額が離れた


「うん、熱は下がったみたいだね」


口を緩める

そのままヒバリさんは出て行った


「・・・何しに来たんだろう」


頭の中ではまだ、パニくっていた




昼放課になり、ハルと一緒に応接室に弁当を置きに行った


「また喜んでくれるといいね」

「はい!」


弁当を置き、二人で屋上で昼をとることにした


「ところでツナさん、今朝のことなんですけど」


また頬を膨らませる


「ツナさんとヒバリさんって付き合ってるんですかっ?」

「はぁっ?」


羨ましいとまた言われるかと思っていた

予想外の言葉に目をこれでもかっていうくらい開いた


「俺、男でヒバリさんも男だよっ?朝のことは俺も驚いたけど、親しかったら誰でもやることじゃない?」


落ち着きを取り戻し、全否定をした


「性別なんて関係ないです。ツナさんにその気がなくても、ヒバリさんにあったら・・・」

「ハルっ、マイナスに考えちゃ駄目!ヒバリさんにはその気がないから安心して?」


ハルの頬をムニッとひっぱる

すぐに離したが、力を入れすぎたか頬をさすっていた


「そうですね。ハル頑張るって決めたのに、ツナさんは優しいですね!」


へへっと笑った

俺もつられて笑った






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あきゅろす。
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