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貴方と過ごした時間は忘れません
夏休み





「ヒバリさん」

「何?」

「もう夏休みですね」

「そうだね」


昨日から夏休み入った

部活に入ってない俺は家でゲームをするつもりだった


「なんでここにいるんでしょう」

「さぁ?」


クーラーがきいてる応接室は涼しい


「俺、家に帰りたいんですけど」

「駄目」


話し相手になれと連れてこられたけど

ヒバリさんは仕事をしてるし

俺はソファに座ってるだけだし


「あ、そうだ。ゲーム持ってきてここでやってもいいですか?」


ポンっと右手を左手に置く


「噛み殺されたい?」


顔をあげずに資料を見て言う

はぁとため息をつく


「じゃぁ、宿題やるんで1回戻っていいですか」

「・・・うん」


家に戻り宿題を取って鞄に入れると学校に戻った

応接室に入ると、スゥーっと涼しくなった


「はぁ、涼しいなぁ」


ソファにすわり宿題をやる

夕方になると、ワークが1つ終わった

このペースだと早めに宿題が終わりそうだ


「暗くなるんで、もう帰りますね」


帰る支度をする


「送るよ」

「はい、ありがとうございます」


ヒバリさんとは仲良くなってから一緒に帰るようになった


「ヒバリさんって実は寂しがり屋なんですか?」


そういうとピクリと眉が動いた


「・・・なんで」

「だって1人のときに俺を呼ぶじゃありませんか」

「知らない」

「・・・そですか」


眉を八の字にして顔を覗き込む

むすっとした顔をしていた

ぷっと笑うとギロリとこちらを睨む


「ヒバリさんっ、怖いです!俺もうここなんでさようなら!」


丁度家に着き、ドアを勢いよく閉める

(ふぅー、怖かった)








―明日もヒバリさんに会いに行こう






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