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幸運で掴む勝利なんか
3


『はじめまして、高城慶輔です。わからない事だらけなんで、優しく教えてくれると嬉しいです。こんな俺ですが仲良くして下さい』

最後に少し微笑んで挨拶をした。
殆んどの奴等が聞いてるなか、一部の奴等が聞いてなかった。
それを見て少し苛つきながら他の奴等には愛想良く微笑む。

「じゃあ、高城の席は…安達の隣だ。安達、手挙げろ」
「はーい」
「あそこだ」
『はい(やっと座れる…)』

俺は安達と呼ばれた女子の隣に向かう。
そして座る前に挨拶をする。

『えっと、安達、さん?…宜しく』
「私は安達絵美理!宜しくねvあ、安達で良いから!」
『あ、おう』
「で、此方が中山弥生!」
「…宜しくね?」
『お、おう…宜しく…』

隣の席の安達。
そして、安達の前の中山…
個人的には中山の隣が良かった、なんて…
不意にそんな事を思ってしまった…

『あ、安達…』
「ん?何?」
『教科書、見せてくんねぇ?』
「あ、学校違うから教科書とか違うんだ?」
『おう。あと、制服が届かなかったから前の学校のだしな;』

安達とは直ぐに仲良くなれる気がした。
そして、安達が鞄の中から教科書を出している時に、意外な物を発見した…

『安達ってA・Tやってんだ…』
「え?あ、うん!最近やり始めたんだけどね;」
『へぇ…』

安達との意外な共通点…
それは「A・T」…
そして、授業中は真面目に勉強せずに安達とA・Tの事を話した。
安達とは随分仲良くなれて、良かったと思う。
授業終了のチャイムがなり、俺は気になっていた事を安達に尋ねた。

『なぁ、安達…あいつらって、』
「あぁ、イッキ君とかカズ様とかの事?」
『イッキ…?カズ、様…?』

俺は安達の呼び方に疑問を抱きながら安達の話を聞いた。




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