pathetic
文化祭<後夜祭3>
上がり続ける花火。
赤、黄、青…と移り行く色。夜空に咲く花に釘付けになっているグラウンドの生徒。
それとは裏腹に校舎内を走り続ける政宗達。
皆は段々と息が上がりはじめていた。
「Shit!!畜生!何処にいるんだ!?」
「ハァハァ…これだけ探しても見つからぬとは…」
おかしい。校舎やグラウンド、学校の敷地内のあらゆるところを探しているのに見つけられない。
「…名前ちゃん達に何かあったのは確実だ。」
「さっきまでの校舎の中の動きもない…。」
おかしい、おかしすぎる。こんな限られた範囲の中で探して見つけられないなんて…
「探していない所はないのか?」
「いや、ないはず…グラウンドははじめに回ったし、校舎内だって中庭から1階から4階まで全部…
「あ…」
どうかしたのか佐助?」
「1ヶ所だけ…」
まだ行ってない場所がある…。
「AH?そこはどこだ?」
「上。」
「上なら4階まで全部…」
「違うよ、竜の旦那、真田の旦那…俺様達がいつも集まる場所だよ…。」
「「「「!!」」」」
((((屋上!!))))
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