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pathetic
文化祭<実践>


なんやかんやで計画を立て、ついに迎えた文化祭当日。

1日目は愛好会、文化部の発表やクラスの出し物、個人の発表などをする日。

2日目は例の執事、メイド喫茶など各クラス、部活が店などを開く日。


そして2日目には後夜祭という一番盛り上がるイベントもある。


1日目をあっというまに終え、もう2日目に突入していた。




<文化祭2日目>

「なんで俺達が執事なんて…」
「…フン、全くだ。」
「まぁまぁ、いーじゃねぇか女子はメイド喫茶やるんだし?」

「Hey!みんな気分は上々か?」

「…竜の旦那乗り気だし。旦那も〜早く着替えて!」
「ささささ佐助!執事喫茶で女子の相手をするとは誠にござるか?!?!」

「女子以外だったら気持ち悪いだろうが。女子と関われるせっかくのpartyだ、派手に行こうぜ!」

「おおお女子と関わるなど…はは破廉恥でござるーーっっ!」


「あぁなると思ったよ…竜の旦那、俺様の苦労も考えてよね。」



◇ ◇ ◇




『みんなやっぱり似合ってるねー!』

「Hey!名前じゃねーか」

「あれ、メイドじゃないのか?」

『今は休憩ちゅー』

「佑佑名前殿は何故来たのでござるか!?こんな破廉恥なところにっ」

『えー、楽しそうだしー。あ、暇だったらメイド喫茶も来てー』

「いやあのそのっ」

「Wow!!楽しそうじゃねぇか!!後から行くぜ」

「竜の旦那が行くなら俺も行くかぁ」

『来て来てー♪あ、幸村もね☆』

「あ、いや、ああああ」







◇ ◇ ◇


「某は行かぬ!はは破廉恥…おやかたさばぁぁあ!」

「旦那ー、あと5分後には戻ってきてねー。」


…嵐のような女の子が去ったあと。



「元親、何しかめっつらしてんだ?」

「…アイツのメイド姿見られてんのが気にくわねェ。」

「は?鬼の旦那、まーだ妹離れできないわけ?(笑)」

「…//」

「うっわ、元親が照れてるー。」

「フン、恥ずべきことよ。」

「あぁー、うっせー!俺だけじゃねぇ!おい、そこでのんびり茶ー飲んでる竹中の野郎もだろ!」




みんなの視線が一斉にはんべぇに集まる。



「静かにしてくれないか。彼女と僕の仲は秘密なんだ。」

「「「「(少なくともこのクラス全員は知ってますから…)」」」」


「…にしても、あの副会長サンが彼女だとは、お前も鼻が高いっつーか、男のロマンっつーか(笑)」

慶次が笑う。

「君達、僕は留守番だからメイド喫茶などというものには行かないけど、あまり僕の玲君を見ないでくれたまえ。」

「HA!俺達みんな、彼女がいるんだ、お前の彼女サンには手出ししたりしねぇ。

…ま、猿と真田はまだ想ってる段階だがな。」

「ちょっと、竜の旦那痛いとこつかないでくれない?」

「そそ某に女子など…」

「「「「(あんたいつからいたの)」」」」



「とにかく、行ってみようぜ。」
「お、元親が乗り気になった!」

「そうだな…じっくり見物すんのも悪くねぇ。」

「何故我がそのような所に…」

「まぁまぁ、いーじゃねぇか!お前の彼女の美衣ちゃんもいるんだし!」



着替えるのを忘れてそのまま教室を出た一行。

…メイド喫茶の教室につくまでカメラのフラッシュが止まなかったのはいうまでもない…。





「Hey!!名前、玲、来たぜ!!」

『あー、玲は執事喫茶行ったよー?』

「素晴らしいタイミングだな」

「……おい名前、こっち来い」

『なーに?アニキぃ』

「いや…お前その格好で他の男に…」

「恥ずべきだな、本当に」

「うるせぇー!」

「HA!さっさと妹離れしやがれ!!誰の彼女だと思ってんだよ」

「(某はどうすればよいのだろう…)」

「あー、なんか皆それぞれ散ってったか。旦那も、適当にやってねー?」

「えぇぇぇえ!?」


こっからはラブコメでしたとさ、ちゃんちゃん。



◇ ◇ ◇




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