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YGO短編
彼との関係 B


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「こんなとこにいたのかよ、リリー。」


そう呼び掛ければ、少し驚いた様子で振り返る幼なじみ。


「マーサのとこにいねぇから心配しちまったじゃねーか。」


そう言うとリリーはハッとしてごめん、と言う。
別に怒ってた訳じゃねーけど大事な用事がない限り、大抵家から出ないリリーが喫茶店の横で突っ立ってたことに違和感を覚えた。
家から出ないとはいっても忙しくないわけじゃない。
リリーは昔からガキ共の世話を進んでかってでてくれる。だから俺は安心して外に出れるんだ。


「別に怒っちゃいねーよ。なんかあったのか?リリーが特に用事もなく、出かけるとは思えねぇんだけど。」


「う、うん…まぁ無いわけじゃないけど……。」


何となく腑に落ちない言い方をされた。
ここに来る前に、ちらっと見えたジャックの姿が頭をよぎる。
そういえば、この喫茶店だってよくアイツが居座ってるとこだ。
ジャック(アイツ)には話せて、俺には話しにくい用事ってことか?


「…俺に話したくねぇならそれでもいいけどよ、マーサには言っとけよ。」


言った後に、自分の語気が強まっていることに気がついた。
少し投げやりな言い方しちまった。


「うん…ごめん。今から帰るね。」


うつむく彼女に罪悪感が芽生える。
こんな顔をさせたかったわけじゃねぇ。





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あきゅろす。
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