言
パンドラ
知っていたよ
キミがその箱を閉ざしこんでおきたかったことなんて
分かっていたよ
キミと僕の鍵はかち合わないことを
それでもキミは望むから
自らを差し出してまで
箱と箱の距離を詰めかけようとするから
僕も、もしも、と願ってしまうんだね
方舟に乗り遅れないうちに、さぁ
手を離さないで
なんて陳腐な言葉、キミになら言えそうな気がする
箱の鍵の居場所を探してキミを辿っていく毎日は楽しかったよ
きっと今まで一番、最高に
キミとならかち合わないこの箱を預けても良いと思えたよ
さぁ、お迎えだ
サヨウナラ
[*前][次#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!