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パンドラ
知っていたよ
キミがその箱を閉ざしこんでおきたかったことなんて

分かっていたよ
キミと僕の鍵はかち合わないことを

それでもキミは望むから

自らを差し出してまで
箱と箱の距離を詰めかけようとするから

僕も、もしも、と願ってしまうんだね

方舟に乗り遅れないうちに、さぁ

手を離さないで

なんて陳腐な言葉、キミになら言えそうな気がする

箱の鍵の居場所を探してキミを辿っていく毎日は楽しかったよ
きっと今まで一番、最高に

キミとならかち合わないこの箱を預けても良いと思えたよ

さぁ、お迎えだ

サヨウナラ

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あきゅろす。
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