幼馴染
高校生時代
可愛いな、と思っていたクラスの女子が中絶したと知った。
その原因が自分の幼馴染だった事も。
泣いている女の子を偶然見てしまった俺は、幼馴染である武士の行動を叱る事ぐらいしか出来なかった。
「武士、お前、女遊びが酷すぎる。この前の女の子、中絶させたって本当か?」
「本当だったら何?ヨシ君に関係ないじゃない。」
「お前、関係ないって……。」
「関係作ってくれるの?じゃあ、ねぇ、抱かせてよ。そしたら、もう女遊びしないから……いいじゃない。俺、好きなんだよ。ヨシ君の事。」
「武士。」
そう言って武士は俺を押し倒して来た。
俺はただ呆然としていた。
どうして俺が武士に押し倒されている?
確かに武士は男でも女でも節操のない人間だ。
手当たり次第。
そんな言葉が相応しい。
俺を抱きしめて「嬉しい」と言う武士。
何度も、何度も好きだと言う俺の幼馴染。
手当たり次第の中に俺まで入れる気なのか。
そう思うと、幼馴染と言う、少し特別だと思っていた関係が崩れる様な気がした。
「大好きなんだ、ヨシ君だけだよ。」
武士はそんな事を言って、俺が気を失うまで俺の身体を好きに抱く。
俺だって思春期の男だ。
有り余るエネルギーとやりたい盛りで、そう言う行為は気持ち良い。
だけど、武士の性欲は異常と言って良かった。
絶倫で遅漏に加えて半端じゃない体力。
なるほど、手当たり次第になる理由もわからないでもない気がした。
end
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