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アヴィラ
13
「い……いやぁぁ……なんで……。」

「なんで……ですか。相変わらず、わからないんですね。」

「わから……ない?……んんっ!」

「いいんですよ。わからなくても、私は貴方に優しくすると約束したんだから。」

痛みを与えられている状態のどこが優しいのだろうと私は思う。

「や……やさし……ひぐっ!」

「そう、私は貴方に優しくして上げると約束したでしょう?どこかに閉じ込めたり、誰にも会わせないなんて事はしない。ああ……それともして欲しい?」

「そんな事……あぁぁ……いい゛!」

「貴方が跡目を継いで女と結婚する事も許して上げると言ったはず。でもね?逃げる事だけは許しません。まぁ、女と結婚しても、こんな身体じゃ抱けるかどうか怪しいですけどね。無理に入れたのに、もう感じてるでしょう?」

「ひぁあ!ああ……ん……んんぅー!」

「こんな淫乱な身体で……女を抱くと貴方の方が喘ぎそうですよね?」

クスクス笑うレイス。

「誰が……こんな身体に……。」

「私ですよ?ここを感じるようにしたのも、中の快感だけでイクようにしたのも。中に入れられないと射精出来なくしたのも。」

乳首を齧られて痛いのか気持ち良いのかわからない。

「ひぁぁ!も……も……イ……イクっ!」

「くっ……今日は中に出してあげますよ。私の精液を貴方の中に。」

ドクンッと中に出された熱い精液。

「あ……あ……。」

レイスの精液が中に溢れる。

そのままズルッとレイスのソレは引き抜かれ、血なのか、精液なのかよくわらかない液体が私の太ももを伝っていった。

レイスはその伝った精液をハンカチで軽くふき取ると、まだレイスの精液が胎内に残った状態で私の服を整えた。

「こんな……。」

「しっかり締めないと垂れてきますよ?」

クスクス笑うレイス。

「約束を破った罰です。今日は一日、私を感じて生活して下さい。今日はたった1回しかしてあげてませんから、後から私が欲しくなるかもしれないですけど……自分で処理するんですよ?」

そう言って私の頬にキスをして、レイスは去っていった。

「こんな事をする人間の……どこが優しいんだ。」

ずるずると壁に凭れて座り込んでしまう。

力が抜けると、自分の中からレイスに放たれた精液が出てきそうで怖い。

それでも、私はヨロヨロと立ち上がって歩き出した。

離宮の横の城の庭園まで歩くと、エルザとヴィクトリア王女殿下がいらした。

「あふぁー。」

ポテポテと歩いてこられるヴィクトリア様を受け止めようと、しゃがむと太股をトロッと液体が伝った。

「あっ。」

自分の中に残されたレイスの残滓。

こんな淫靡な熱の残った身体で、無垢なヴィクトリア様を抱っこなど出来ない。

「申し訳……ありません、ヴィクトリア様……今日は具合が悪くなってしまいまして……これで失礼します。」

「あふぁー?」

「エルザ、ヴィクトリア様を頼む。」

「ええ、大丈夫?ラファー、随分と顔が赤いわよ?」

「あ……ああ、平気だ。」

フラフラと私は自分の屋敷に向かって歩いた。

体中に纏わり付いているような気がするレイスの香り。

「っ……はっ……どうして……。」

屋敷につき自分の部屋に戻った時には、私の性器は勃起していた。

「さっき、レイスにされたばかりなのに。」

身体がレイスの欲に支配されてしまったような惨めな気持ちのまま、私は部屋に鍵をかけて、自分の欲望に手を伸ばした。

自分で自分の欲を宥めるなんて、何年ぶりだろう?

レイスに抱かれるようになってから、私は自分で自分を慰めた事がなかった。

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