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novel
*




『………でけー』



そう呟いた亜弥の目の前には1つの国とも呼べる学園が建っていた
学園は厳重な警備をしており
門の後にまた幾つかの門が見える





「世界中の能力者達を集めてるからな

門は能力者にしか反応しないようにしている」


昨日で分かったことがもう一つ増えた

それは2人の男の名だった

威厳のあるブロンドの短髪頭に瞳はグリーンをした男は
ナーガス・ウィルアムズ


そして2人目の
物腰柔らかそうな話し方に金髪の短髪頭、瞳はブルーの男は

ラーア・カータス


2人とも端正な顔立ちをしている



『じゃあ門が開かなかったら私は能力者ではない。


しかし昨日は
目まぐるしかった』





亜弥は昨日のことを思い出し溜め息をつく


すぐにイヴの可能性があると思われた亜弥は別れの一言もなく学校をやめ
家に帰り荷物を纏め
飛行機に乗ってアメリカへと飛んだ




『だが私は能力がないのに
どうするんだ?』



まだイヴとして覚醒していない亜弥は能力すらもない


それを心配してか亜弥は問いかける



「大丈夫です

門は能力者の可能性がある者にも開きます


学園にも能力者の可能性がある者として集められた非能力者もいますので」


「………しかし亜弥
自分がイヴだと言うことを口が裂けても言うな


イヴだと知らせるのはイヴの力が覚醒したときだけだ

いいな?」



『ぁあ』



何故?とかは聞かなかった
聞かなくとも分かっていたから




1歩、門へと近ずく
すると門は哀しいことか嬉しいことか自動に開く

先にある門、全てが開き終わると



ナーガスとラーアが門を潜る
そして亜弥を見ると口を開いた



「ようこそアナーリ学園へ」



「歓迎します

イヴの生まれ変わり

天塚 亜弥様」



亜弥は日に焼け少し茶色に見える漆黒の髪を揺らし
2人を見据えた

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あきゅろす。
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