novel
*
『確か、ここら辺から
…みーつけた♪』
音の方へ近付いていくとある男達が見えた
自分が楽しんでいることを自覚し亜弥は半ば自嘲気味に笑った
『鬼さんこちら♪手のなるほうへ♪』
パンパンと手を叩き
男達の気を引く
「!!
へぇ売ったら高そうだね」
その団体の頭であるであろう
亜弥と同い年位の少年が不気味に笑う
『やだね…誰が売られるか。』
「クスクス……君、僕を見て何も感じないの?」
『……さぁ?』
「クッ君って面白いね。
…だけど
残念だな?
君にはここで死んでもらわなきゃ♪」
その言葉を合図に男達が一斉に亜弥に向かって力を放ち始めた
『……能力者は苦手なんだよね。しかも数多いいし』
不満の言葉を上げながらも男達の急所を狙い気絶させ軽々とよける姿は
まるで
「黒蝶のようだね」
『……は?』
「……いや何でもないよ…残念だけど今日はここまでだ……
また会おう
神に愛されし
イヴの生まれ変わりよ」
『………何言ってんだ?』
「近いうちに嫌でも知るよ」
そう言うと少年は亜弥の頬にキスを落とし仲間と共に姿を消した
『何でキスしたんだ?』
「イヴ……の生まれ変わりだと?」
そこに残ったのは眉間にシワを寄せ間抜けな顔をした亜弥と
少年達を倒しに来たであろう2人の男だった
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