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◆◇風雷絵巻◇◆
考えた末

雷神は驚かさないように、そっと声をかけた。

「お前、ひとりか」

その言葉に竜は、少し驚いて見つめていたものの、しばらくするとまたわんわんと泣き出してしまった。


さてどうしたものか。
もし人間に見つかれば、子供とて珍しい竜。
薬の材料にされてしまうかもしれない。



…―不憫に思った雷神は、その子を連れて帰ることにした。



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