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キリ番小説
500hit 小説
そういやあ、もうちょっとで空の誕生日だったっけか……。
こう考えてみれば中学のころから一緒だったんだな……。
あいつは俺に何も言ってこないけど…、我慢してることってあるのかな?


「なぁ、空………、」
「ん?あぁ翔君。
 どうしたの?」
翔の呼びかけに空は微笑んで問うた。
「お前さ、何かしてほしいこととか、あるか?」
「………?
 どうしたの急に?
 別に、ないけど………。何で?」
「え?!
 い、いやあ何でもないんだ。」
空に、『誕生日だから』と言うのは恥ずかしい。
何でかって?
…………正直言って、わからない。
でも、空に言ったら絶対に拒否られる。
あいつは、俺に迷惑を一切かけたくないからだ。
それは俺の推測だけど……、一回も俺を困らせたことがない。
それ……、俺が馬鹿だってこともあるんだけど。
でも、空は、俺が言ったことは文句言わずついてきてくれる。
そうしてくれているからには我慢ひとつはしているだろう。
だから、
今度は『俺が我慢をする方』なんだ。
「じゃあ、行きたいところとか、あるか?」
「………どこでもいいけど…、なんなら、
 翔君と一緒がいいかな。」
「………何で?
 お前の好きなとおりにしてもいいんだぜ?」
「まさか翔君……、
 俺の誕生日、だから?」
あっ…………!
思わず言っちまった!!
「あ………。
 まぁ、うん。
 ………そうです。空の、誕生日だから。」
焦りながら翔は言った。
それを空はくすくす、と笑っている。
「な、何だよ……、笑って。
 大切な人を祝うのは当たり前だろ?」
「そうだね………。
 でも、一つ聞いていい?」
空の問いに翔は首を傾げる。
「俺、翔君に迷惑、かけてる?」
「いや!!全然!!
 むしろ、俺のほうが迷惑かけてるよ。」
「あー、別に迷惑かけてもいいんだ。
 ただね?俺が、翔君に迷惑かけてたら、どうしようって、思っただけなんだ。」
「………空、頼む!!
 今回だけでいいから、俺に迷惑かけてくれよ!!
 いつも、我慢してばっかで………。
 …………お前だって、何か言いたいんじゃないか!?」
翔の言葉に空は目を見開く。
「し、翔君………。
 ……………じゃあ、迷惑、かけてみようかな?」
「あぁ、何でも言ってくれ、空。
 俺にできることなら、全力でする!」
「そんな難しいことじゃないよ。
 翔君、俺と、ずっと一緒にいてくれる?」
「そ、そんなことでいいのか?」
「うん、こんなことでいい。
 俺の一番幸せなときは、翔君と一緒の時だから。
 だから、俺の前からいなくならないでほしい。
 それが、俺からの願いだよ。」
空が微笑みながら、翔に告げる。
今の、空の顔がすごく嬉しそうに見えた。
いや、嬉しいのだろう。
「…………わかった。
 ずっと一緒にいる。」
空がそう願うなら、それでもいい。
空が、そうでありたいと思うのなら、俺もその道を進む。
二人でその道を進んでいかないと意味がない。





















もう、
俺たちは一人じゃ意味をもたないんだ―――――――――。

















































涙様からキリリクをいただいたので。
凄い昔の話なのですが、書かなきゃなーっと思いながら書いてました。

書いてる途中もう何が言いたいのか、分からなくなって、その分からないをひっぱって完成させました。
イコール☆
一回も直してません!!
色々間違っているのは承知の上で読んでください。
お願いします。





涙様、
500hitおめでとうございます☆



from,往斗

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