王者立海生の日常 アントキノボクラ (ガバッ)「――――――――――ぶはぁッ」 ―――――――――――暫くして、俺は目を覚ました 「あ………ここ、保健室…?」 ベッドから上体を起こして周りを見回していると、 パステルグリーンのカーテンが開いて、保健室の先生が顔を覗かせた 「あら、起きたの?切原君、もう放課後よ」 「あの俺……………」 「体育の時間に暴れて、止めに入った女の子にグーパンされちゃったのよ」 思い出した。あるクラスメイトのことが気にくわなくて、喧嘩になって、赤目になったんだ 「あなた軽い脳震盪で倒れたんだけど、どこか痛む?頭とか」 「………………鼻痛いッス」 そう告げると、保健医はあはは、と笑った 「まぁ、大丈夫そうね 草薙さんが、ギリギリまでアナタの傍に居たんだけど、切原君よく寝てたし、下校させたわ」 「草薙………………」 そうだ、草薙よもぎ。まさかこの俺が女子なんかに倒されるとは どういうつもりで俺についていたのか知らないが、明日会ったらとっちめてやる! その時、ふと保健医の言葉を思い出した ……………………………………放課後? 「Σ!!」 バッと壁に掛けられた時計を見ると、時刻は3:50 「…………部活ー」 ありがとうございましたッ、と言いながら俺は保健室を飛び出した 「ちょっと切原君今日は念の為安静にし………聞いてないわね」 当然、保健医のそんな言葉も聞かず、俺は部室棟に急いだ [*前へ] [戻る] |