銀魂裏恋(裏夢小説)
沖田:甘夢。13
新八から事情を聞いたあと、俺と美穂は待ち合わせをした公園に戻ってベンチに並んで腰掛けていた。
もうすぐ、夕刻で。
俺と美穂の別れの時間が、近い。
俺は、新八から聞いた真相を美穂に話した。
「ハンカチ……?」
「そうでィ。……これでさァ」
俺は、さっき新八から預かった花柄のハンカチを取り出した。
「ああ、これ!!」
美穂の表情がパッと明るくなった。
「なくしたと思っていたものです!!」
「新八がアンタが落としたところを丁度目撃したみたいでねィ。
拾ったはいいが、声をかけられなくてストーカーまがいのことをしちまったみたいだねィ…」
新八のやつァ、あんまり女の子慣れしていないんでねェ、と付け加えると美穂が小さく笑った。
「……そうだったんですか。なぁんだ、よかった……」
夕日に照らされた美穂の顔は、本当に綺麗だった。
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