銀魂裏恋(裏夢小説)
土方:激裏注意。5


「拷問、部屋………?」


あたしは、ふと
初めて屯所に来た日のことを思い出した。


『この奥にある部屋………なんの部屋だと思う?』


土方さんに屯所の中を案内されたときに、あたしを含めた何人かの新人女中にむかって聞いた。

『こんな外れにあるなんて……なんか、秘密の部屋とか?』

誰かが、そう言うと
煙草の煙を吐き出して、
『……まぁ、そんなモンだ。………拷問部屋って言えばわかりやすいか』

『えぇ!?なんでそんなもんあるんですか?』

『志士どもは口が固いからな。口を割るためにはある程度痛めつけなきゃなんねェときもある………まぁ、めったなことがなきゃ使わないけどな』

『…そぉいうときって………悲鳴とか、聞こえちゃうんですか?』

一番年若い、あたしの一個下の女中の子が不安そうに言うと
土方さんは、少しだけ優しげな笑みを浮かべた。

『部屋は頑丈につくられてるから。めったなことがなきゃ、そんなモン聞こえねェよ。安心して働きな?』




………
あたしが、いるのは。
その『拷問部屋』だっていうの………?

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