銀魂裏恋(裏夢小説)
沖田:甘夢。5
俺は、首を後ろに倒した。
「……そうでィ。アンタは」
誰でィ、と尋ねようとした瞬間。
……心臓が止まるような思いがしやした……
だって。
そこにいたのは、
相当に別嬪な、娘。
年は俺と同じか少し上くらい。
可愛い桜色の着物が、よく似合っている。
………花のようだ、
ってェのはこういう人のことをいうんじゃないですかねィ……。
「…ひょっとして、美穂さんですかィ?」
やっとの思いでそう聞くと。
「あ…はい。……今日一日、よろしくおねがいしますね」
ペコリ、と礼儀正しく女…美穂が頭を下げた。
なんだか……さっきとは別の心境で帰りたくなってきやした……。
……マズイ。
こんなこと、ガキしかやらねェもんだと思ってましたがねィ……。
どうやら、俺。
美穂に、惚れちまったみたいでィ…………
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