銀魂裏恋(裏夢小説)
沖田:甘夢。4
約束の時間の、三分前。俺は待ち合わせ場所の公園でベンチに腰かけている。
気分は……
めんどくさい、が八割。
帰りたい、が残りの二割
って感じでィ。
まず、相手の……美穂の顔がわからないんでさァ。
『父親が目に入れても痛くないくらい、可愛いそうだ』
と、近藤さんが言ってましたがねィ……。
父親にとっちゃ、娘ならなんでも可愛く見えるもんでさァ。
……もし、これで相当のブサイクだったら……
俺、マジで帰りやすぜ。
ああ。本当だったら、今日は一日昼寝して過ごそうと思っていたんですがねィ……。
……そういえば、今日は土方さんも休みだったはず……
……ずりィや。
「チクショー、土方のヤローなんてドブに落ちて死んじまえ」
ぶつぶつと呟いていると。
「……あの…あなたが……沖田総悟さん、ですよね……?」
後ろから、遠慮がちな声が聞こえた。
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