- バカと私と召喚獣 -
第02問
明久の情けない声が響いてから
雄二の爪を全て剥がそうと悪戦苦闘をしていると
「代表! 話がある!」
須川が教室に入ってきた
どうやら押されぎみらしく
明久になんとかしてくれと言われ伝令としてきたらしい
もう少しはもたせろよバカ
「ふむ。どうする、玲夏?」
あれ?なんで私にふってくんの雄二?
須川はあんたに救いを求めにきたのに
「う〜ん‥‥話を聞く感じだと相手は戦線を拡大するっぽいから、私のカンで言えば、船越先生あたりを連れてきそうかな?」
「そうか。お前のカンを信じるとして、どうやって止めるか‥‥」
船越先生に明久
この二つを使ってストレス発散‥‥‥じゃなくて面白くするには……
「須川。放送室でちょっと放送して欲しいんだけど」
「なんと?」
「それは……(ごにょごにょ)」
「りょ、了解(比泉さんの顔が近い!)」
須川は笑いとニヤケ顔を堪えながら、放送室へ向かった
さてさて、できるだけ面白くしてよね明久♪
ん?雄二が、首を傾げて尋ねてきた
「で? 須川になんて言ったんだ?」
「すぐにわかるよ…クク」
ピンポンパンポーン
『 連絡致します 』
きたきたー♪
あ、ヤバい笑いが込み上げて
『 船越先生、船越先生。吉井明久君が体育館裏で待っています 』
「れ、玲夏これは……ぶふっ」
「くくっ……」
ま、まだ我慢だ、もう少しで――
『 生徒と教師の垣根を越えた、男と女の大事な話があるそうです 』
「「ぶわははははははははははははっ!」」
く、苦しい! 面白すぎる!
雄二と二人で笑っていたら廊下から
「 す、須川ぁぁあああああああああああっっ!!? 」
あースッキリした♪
いい声で鳴くねぇ明久は
ちなみに、船越先生とは婚期を逃し
生徒に単位を盾に交際を迫るようになった噂のオールド・ミスだ
「さて。楽しんだし、そろそろ決めにいくわ」
「ん。行ってら〜〜」
雄二はそう言って、Fクラスの本隊を引き連れ、援軍に向かった
……そろそろ終戦かね?
はぁ……ギターでも弾いてよう
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