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烈々布店長の裏(銀魂)
夜の一族の歌(微裏)
いつものノックから始まる
いつものキス

絡み合う視線
見つめられたらそれだけで香り出すように…


少しずつ 慣れてきたながらも 時折見せる恥じらいは 男心に響く


周囲にはおおっぴらにはしないシゴトだった
秘密の義務は日課へ
日課は秘密の絆へ

夢なら覚めるなと思う程に育まれた 蜜の味


そんなレアケースな日常を辿って 桃源郷のような今を感じている


『阿伏兎さ…』


互いの存在を 噛み締める様に名前を呼び合うと、胸に沈んだ声が 鼓動を速める


『ん…あ、やだ、ちょっと…』


阿伏兎「なんだよ」


『い、いつもそんな事、しないのに…恥ずかし…』


阿伏兎「いつもしないからこそ、たまにはしても良いだろ?胸揉むくれェ…」


『うぅ…は、恥ずかしい!』


阿伏兎「…少し育ったかねェ?」


『ひゃあ!?』


むんずと 掴んでいた乳房の先を、指の腹でくるくるとマッサージしてやると 濡れた吐息に変わっていく 焦った声


『ふぇ…ぁ…』


冬窓床を 後ろから抱き締めるように乳房に触れるせいで
コッチからはその表情が見えねぇ


強引に顔を上げさせて その唇を貪ると 水音が静かに響く


一齧りに 応えるように 冬窓床も舌を絡ませ、俺の口内をなぞると 精気を吸われている感覚がする


阿伏兎「ん…」


眉を潜め、一瞬 息を詰まらせれば 微かな機微に気付いた 冬窓床が ここぞとばかりに、俺の唇を強く吸う


阿伏兎「…ん…ム…」


『阿伏兎さ…ん…んっ』


そうして 俺に向き直る顔は 耽美で
まるで 甘くて、ひたすらに強い酒だ

身体は元より、精神までもが「辞めないでくれ」と哀願する

戻れないだろう、帰れないだろう…お前を知らずに居た頃には

そんな憂いと浮かれて舞う 熱意の挙げ句、
ここでたじろいでなるものか、と
指先でねっとりと弄り続ける彼女の乳首に燃やした対抗意識か、
俺の股間に そっと手を伸ばす


阿伏兎「……うっ…」


『あ、阿伏兎さん…こんなに…』


阿伏兎「あんな熱烈なキスまでされちゃあな…逆にこれが礼儀ってモンだろ?」


『は、は…い…』


また そんな顔で頬を染める

おぼこでも無ぇ癖に いい加減慣れな、などとニヤケるものの
内心にこみ上げる愛しさを隠しきれず また、生唾が喉を伝う


『…えっと…』


ごそごそと 俺のズボンを脱がしにかかり、顔を近付ける姿に慌てる


阿伏兎「おっと…今日は おクチよりも…」


『きゃっ』


阿伏兎「コッチで、キスしてくれねぇか?」


ベッドに押し倒し、分かりやすくマウントを取ると 冬窓床は素直に受け入れ体勢を取る


はだけたままの乳房をもう一度 持ち上げ、俺自身を彼女の内部に沈める


『ふ……ぅ…』


阿伏兎「…う…ッッ……」


沈められる肉と欲に 蕩ける

お互いの望みのままに腰を揺らす


段々と貪る上半身も 口づけだけでは足りなくなっていく

指と指を、脚と足を絡ませて

二人の雫に溺れていく


『ぁ、ぁ…しゅごひ…あッ…』


阿伏兎「ん…ッッ……ッッ…」


『ひ、ン…イッきそ…』


阿伏兎「ま……待ちな、たっぷり…注いで…やる、から……ッ!!」


『んぁ…!!』


ぶつかり合わせる身体で体液を飲み干せば

果てど果てど、離れたくない
肌を引き離すタイミングさえ分からなくなって、絡まったまんまだ


もう一度 下唇を噛じると
益々 落ちた恋の深さを思い知る 強欲の味だ


くらくらり

はらはらり

求め、猛り、溢れる 叫び



『阿伏兎さんとなら…』

そう 言葉が連なった気がして 照れ臭くなって
欲しかった筈の科白を塞いでみる


どうせ また お前の口から聞きたくなるのに
やっぱり、俺は その科白を遮るのだろう



さぁ、揺れるままに
夜が終わるまで踊り、この身が果てるまで、腰が砕けるまで
捧げ合おうか

夜の兎、夜の魔物
夜を統べる者同士…



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あきゅろす。
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