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烈々布店長の裏(銀魂)
サングラスと入れ換わり2(微裏)

『なら、ほれ ベッド 座って、ほれ』(中身坂本)ポンポン


「私のベッドにあんまり坂本さんを乗っけたくないんだけど」(中身 冬窓床 )


『あははは、固い事言いな 緊急事態じゃ』(中身坂本)


ちっとも重要そうじゃない[緊急事態]発言とその笑顔にイラつくが 仕方ない


二人、ベッドに腰掛け 坂本さんを抱き締める

……ああ 妙だ
自分を抱き締めているなんて

自分、こんなに甘い匂いがしたっけ?
ヘンな香水は付けてないハズだけど

気まずいなぁ…なんか胸 ドキドキしてる
居心地の悪さを感じてるのかなぁ


『わしに抱き締められるオナゴは こがな安心感いっぱいじゃったのかぁ…ん…気持ちえいのう』


「は?何言ってんの?安心感て…まぁ、坂本さんはカラダ、デカイから犬みたいだとは思ってたけど」


『んー…で、どやって精気ば吸うたらええの?』


「…………え」


『温とい胸板に包まれて心地良えんは確かなんじゃが、精気が 冬窓床のカラダに入ってきちゅう感覚は無いような…』


「うーん、私のカラダの使い方が分からないのか…どうしよ…」


そりゃ、いきなり他人のカラダに入って思い通りに動けるわけないよね
私だって、このカラダで坂本さんの銃の腕を再現しろなんて言われても 出来ないだろうし…


「んーと…」


説明すらしにくい
国語力とか そーゆー問題じゃないような


「抱き絞めて…密着してる部分から、生体エネルギーを失敬するってゆーか、頂くぜ!みたいな…」


『んんん?こ、こうか?』ぎゅう


「うーん…違うような…吸気できたら、暖かいモノが体内に入ってくる感覚なんだけど…」


『うーん…違うのかのぅ…はぁ、何か疲れてしもうた』


「えええ ウソでしょ…どうしよ…うううう…こ、こうなったら…あんまり気は進まないけど…」


『んー?』


「坂本さん…今日は仕方無く、いつもと違う事をします。だけど、他意は無いし 特別だからね!」


『んー…』


ヤル気の無い返事でくたっとしている私の姿
大方 他の特殊能力も知らずの内にコントロール出来ずに使ってしまったりしたのだろう…
ホントにコイツはぁぁぁぁ


不本意だけど、私のカラダを維持する為だ…
ええええええい!


『…!!』

「っ!」


私のカラダを抱き寄せ 顎を持ち上げ、唇を重ねる

何だかとても軟らかな感触に胸がドキッと騒ぐ



乾いた 唇に 息を吹き込む様に 何かを吹き込む様に
願いを吹き込む様に…


『んー…ッッ!』


言葉にならないままに喚く 自分のカオに怯むがもう少し続けてみよう
全く、なんてカオしてるの…私のカオで…

ん?
ん…ん、ん?

何か…何 この感…


「ひあッッ!?」ビクン


『は、ぁ…こ、こうすりゃ…ええんかの…吸気…』


「な、何 これ…おかしい、感覚…何?」


『んー…とりあえず、ちょっと何か 暖かいモンをカラダに取り入れた感じがする…も、もっと…してくれんかのう…』


「へ…キ、キス?…ん…」


初めての感覚に 深く考えられないまま、もう一度 自分の唇と坂本さんの唇を重ねる


唇と唇、舌
とろりと熱い唾液が滴る


「んーッッ!!?」ビクン


『は、はむ…ん…んんッッ』ちゅ ちゅうっ


「あ、や、ま、待って坂本さ…な、何コレ ヘンだよ、唇が…」


『あ…いつもの吸気の時、おまんのカラダには…其の 感覚…快楽は感じんのか…』


「へ?さ、坂本さん いっつもこんなヘンな感覚だったの?」


『ん、ああ…まぁ、な……気持ちエエじゃろ?』


「え、ええええ…ウソぉ…何これぇ…」


『悪いが、もうちっくと辛抱しとうせ…腹が減って…すまん…』


「ん、んぁ、む、むく…」ちゅ


唇と唇を繋げただけなのに 背骨が震える
甘い 熱い
狂おしい程に下半身が熱を持つ


「ふぁ…だ だめぇぇぇ…下半身が重たいよぉ…」


『くぅ……参ったのう、いつもわしはそんなカオばしとったンかぁ…』ちゅ


「ひン!や、やぁ…あ…」ビクンビクン


『そ、その表情は 冬窓床のカオで 見たかったのう…』


彼が唾を飲み込む
そんな 意地悪そうなカオで
ゴクリと 喉を鳴らさないで…

どうして 胸が鳴るの?
こんなに 頬が熱く
こんなに ノボせるみたいに


「へ、ヘンな御託はイイから…満腹感はどうなの…?も、もういいの?」


『も、もっ…ちょっと…』


「あ………ッッ」


望まれるままに キスを受け入れてしまう
いつもの私なら 絶対しない…と思うんだけど

このおかしな感覚のせいだろうか


「ふっ…あぁん………ど、しよ…な、何か き、気持ち良く……なって…きたのかも……あ、熱いよぉ…」


『…ッッ……つくづく…おまんの声で…聞きたいセリフじゃのう……わ、わしも 腹の下辺りが…キュンキュン言っとる…妙じゃが……何やか、たまらん…』


「さ、坂本さん…いつも、私にこんな感覚にされて…嫌じゃないの?怒らないの?」


『嫌じゃない…お、怒らんし…』


「こ、この感覚 もっと…続けたら…私、どうなっちゃうの?なんか、カラダ、熱いの…コレ、どうなっちゃうの?」


『あ、味わって…見るか?わ、わしがいつも…どれだけ…たまらん気持ちになっちゅうか…』


「へ…」


『…………〜〜ッッ………』


『すまん、イジメ過ぎたの…お、おまんにはとても…味わわせる訳にはいかん 感覚じゃ………』


「……?」


『た、頼みがあるんじゃが……また…元に戻った時 いつもの吸気をいつものわしから 変わらず、続けてくれ…』


「いいよ…」


『あと、わしらが元に戻った時、一番最初に 吸気してくれんか……わしのカラダに蓄積された、その感覚を解放してやらねば……とても、ツラいから…』


「わ、分かったよ…すぐ、してあげる…」


『…わ、悪いのう…』


「わ、私こそ…こんなに苦しい思い、毎日させて ごめんなさい…」


『え、い、いや…』


「でも…ありがとう…」


『……ッッ…』


『(謝るんは わしの方ぜよ…こんな想いを押し付け…………浅ましいと 嫌われてしまいそうなんに………)』


「アンタは自分とキスしてて気持ち悪くないの?」


『…わ、わしはの
おまんとキスしちゅうわし、二人を想像してニヤけちゅう最中での…とゆーかホレ』


彼が指差す姿見に二人が映っていた


『今、わしがニヤけちょれば、 冬窓床のカオは笑っちょるから…
幸せそうにしちゅうよぉに見えて…仲良ぉキスしちょる二人が…たまらんのうって あははは』



鏡の二人は 確かに…そんな風に見えるかも知れない…
そんな言葉を聞いて 一層高鳴る胸を 誤魔化すみたいに私は素っ気なく繋げた


「ま、またヘンな事言ってる…」


『ん、ヘンじゃろ………いっそこのまま、ヘンになったままで…居よ…』


「やだよ、私 元のカラダに戻りたいもん」


『…………やっぱり 冬窓床は 冬窓床じゃな…あははは 』


「お腹、膨れそう?」


『ん、大分 マシになった…』


「そ……あーあ、まだ戻れないのかな…やっと24時間くらいが経過するのに…」


『ほーじゃの』


「ホント 気の抜けた返事ー。聞いてるの…」


『』スヤァ


「え」


『』スースー


「ちょっとココ 私のベッド!…………もう…」



自分の顔ながら こんな警戒心の無さそうな寝顔で良いのかと思ってしまう

跳ねてしまったアホ毛を撫でると、私も微睡みを覚える

マズいな、ちゃんとベッドで寝なきゃ、
坂本さんのベッドか それはちょっと…
うーん…


そう面倒をモヤモヤさせていると 結局 坂本さんの寝息に誘われて 柔らかいこの布団の誘惑に負けていた




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