烈々布店長の裏(銀魂)
サングラスとangle love song
私は 坂本さんに怒ってます
それはそれは……ええ、そりゃもう
怒ってますんだからね!!
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2日前
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坂本「」プルプル
陸奥「頭…自分の船くらい そろそろ船酔いも克服せぇ…」
坂本「コレばっかりは体質じゃき…ウェッ 喋らせないでぇ、気を紛らわせてぇ…」
陸奥「はぁ…」
『おーい 坂本さぁん!むっちゃーん』
陸奥「どがした ご機嫌じゃの」
坂本「」プルプル
『えへへ見て見て!クッキー作』ガサッ
坂本「鬼太郎袋あざぁぁぁぁっす!!」バッ
陸奥「坂本 馬鹿、おまん…」
『へ』
坂本「ゲロボシャア」びちびちびちびち
むっちゃんが額と目を覆っている横で
坂本さんは私が持って来たクッキーの袋を引ったくり、鬼太郎袋宜しく吐瀉物をぶちまけたのだ
坂本「う…ふぅぅ…す、すっきりした…おー
冬窓床 鬼太郎袋 助かったぜよ」
『……自信作のクッキーに』
陸奥「」ササッ
『何してくれてンじゃあぁぁぁぁぁぁ!!』どかーん
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彼目線
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坂本「スミマセンでした」
『失せろ ゲロシャブ』
坂本「お怒りはごもっともです」
『ゲロが喋るな』プイッ
目も合わせんで ツカツカと歩いて行ってしもうた 冬窓床の背中を見送っていると 後ろから聞き慣れた声がした
陸奥「見事に怒らせてしもうたのう」
坂本「ははは…確かに酷い仕打ちをしてしもうたのう、あの年頃の娘は一度拗れたら難しいと聞くしのう」
陸奥「お父さんみたいな台詞じゃの」
坂本「陸奥ぅ おまんの方からもちょこちょこっと宥めすかしておいてはくれんかのぅ?」
陸奥「たわけ 今回 完全におまんが悪かろう。まずは誠心誠意謝罪せぇ」
とは言え 取りつくシマも無い程の立腹
はてさてどうしたものか
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ヒロイン目線
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全く…デリカシーとか気遣いとか風流さが皆無なんだから…本当信じられない
私の自信作のクッキーに ゲロぶちかますなんて…
今日で ご立腹モード4日目…か…
正直 吸気してないからツラい、かも…
普段 坂本さんから貰ってるもんな…喧嘩するとこーゆーデメリットがあるもんな
こんな時の為に もう2,3人くらい吸気させてくれる人が欲しい所だな
『はぁ…』
今 ついた溜息が見えない雲みたいにふわふわ宙に留まる
つまんない意地が 私の目の前 曇らせていく…
陸奥「…今回は珍しく腹の虫が治まらんようじゃの」
『…スゴい…奇跡的な出来栄えのクッキーだったんだよね』
陸奥「誰それへの贈り物だったのか?」
『……………判ってるよ、子供っぽい怒り方で…意地っ張りだって………でもさ、私史上最高の美味しさだったんだよー?』
陸奥「また 作れば、更に最高のものが出来るやも知れんぞ?」
『はは…あれから 作ってるけど、出来ないもん』
陸奥「…出来るさ」
『…じゃ、出来上がったら ちゃんと食べてよ…むっちゃんと坂本さんに…作ったんだから』
陸奥「…ああ」
『じゃあ 今日も、むっちゃんのお手伝い終わったら、キッチン行こうかな』
陸奥「その前に…あの湿ったモジャモジャを何とかしてはくれんかのぅ…ここの所 使い物にならんくて手を焼いておる」
『…それも お手伝いの内だよね、仕方ないなぁ…』
言い訳っぽく やはり私は宙を見上げ、延びをする
やっとむっちゃんと目を合わせて 冗談めかした敬礼でお礼を言って立ち去る
陸奥「…………世話が焼けるのう…」
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スマイル
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坂本「あははははあははははじゃんじゃん飲めぇぇぇ」
ホステス「いいの?坂本さぁん、今週 もう3日目よ?」
坂本「ええんじゃええんじゃ、わしかて飲みたい時に飲んだらええんじゃ」
ホステス「編笠の美人サンに怒られちゃうんじゃ…」
坂本「わしかて…わしかて…」
おりょう「坂本さん?」
坂本「うわぁぁぁぁぁぁん!!娘なんてよぉぉぉぉぉ!お父さんはゲロ臭いって怒らないでぇぇぇ!!その胸で慰めておりょうちゃあぁぁぁぁん!」
『私お前の娘じゃねーから。じゃあ何か、お前は娘相手に毎日盛ってンのか?コラ、サカモトさん改め 盛ってモットさん』げし
坂本「… 冬窓床 …」
『むっちゃんがお怒りだよ』
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