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烈々布店長の裏(銀魂)
バレンタイン(微裏)
『日頃の感謝を込ーめーて♪はいむっちゃん!友チョコ!』


陸奥「…これは地球の風習じゃったか」


『うん!女の子達と作ったんだよ!むっちゃん 誘ったけど来れなかったヤツね』


陸奥「すまんな、そーゆーのはちぃと苦手で…」


『確か坂本さんのせいで仕事が増えたーって飛び出してった時だったもん、いーじゃん。食べ専食べ専』


陸奥「…ありがとう」


『むっちゃん超スマイル可愛いんだけど』


陸奥「…あっちでイジケてるヤツにもやってきてくれ」ぽりぽり


むっちゃんの指差す方を向けば 坂本さんが沢山チョコの入った紙袋、数袋に囲まれて体育座りしている


『どうしたの?坂本さん。大量じゃん!さすが地球人。地球の女の子にモテモテだね?』


陸奥「キャバクラでホワイトデーのお返し目当ての女共に押し付けられたらしい」


『えげつな』


坂本「くっ…わしは真実の愛が欲しいんじゃ!おりょうちゃんもこんな小さなチョコじゃったし…」ぶつぶつ


坂本「 冬窓床!!せめてその胸で慰めてくれぇぇぇぇ」がばぁ


『だが断る』ヒラリ


坂本「ぶえ」どしゃあ


陸奥「チョコだの何だのは後じゃ。頭、残った仕事をさっさと終わらせい」ズルズル


坂本「ぐわぁぁぁ鬼がおる!節分は終わったぜよおぉぉぉぉあ痛ッッ」


引き摺られながらゴンと一発 むっちゃんの拳が坂本さんに降りて鈍い音がする

色々と 日頃の行いが自業自得だと思うのだが 少し同情してしまう



━━━
━━


坂本「 冬窓床!ちゃーん!」ガチャ


『ノックくらいしてよ』


坂本「わしになんか渡すモノ無ぁい?」


『坂本さんが頂戴よ。精気とか』


坂本「もうこがな時間ぜよ?バレンタインデー 終わっちゃうよぉ?」


『バレンタインのチョコなら沢山貰ってたじゃん』


坂本「そうやなくてぇ〜… 冬窓床ちゃんがくれないんかなぁ〜なんて」


『………後でね』ぎゅ


坂本「お、おわ…ぁ…ア…」


私が抱擁すると 彼は 喘ぎと共に息を恐々吐き 喉元を震わせた

坂本さん自身は犬みたいなのに猫みたいに


坂本「ッッ…ん…」ブルッ


「…」


吸気するときの いつも通りの反応
けど、今日は バレンタインだしな…少し特別な事をしてるのも感謝が伝わるかも知れない


そう思った私は首を伸ばして、坂本さんの首に絡みつけた腕でうなじを引き寄せ、彼の顎の下のライン…そして首筋に唇を近付ける


坂本「…な、何を…」びくっ


『少し屈んでよ』


大人しく 私に首元を預ける坂本さんの前髪が揺れた
くい、と襟巻きを鼻でずらして その首筋にリップ音を立てるくらいに吸い付くと また彼の骨まで震えた


坂本「〜うッッ!!…ひ、ぁ!ぁ…」


『何だかんだ、日頃の感謝を込めて…だよ』


坂本「ん…も、もっとぉ…もっと!ちゅーっと…しとぉせ…」


『えええ?顔 赤いけど大丈夫?痛いの?』


坂本「頼む…後生じゃ…」


『…いーけど、跡が付いちゃっても怒らないでね?』


坂本「むしろ付けて下さい!!」


『ぢゅー』


坂本「あっ!ひや…ぁ、あァッッ!」


言われた通り、首筋に 少し力を入れて精気を吸う
また身体を強張らせた坂本さんは
肩を跳ねさせて 私にしがみつき ちょっと痛いくらいの力でその巨体を押し付けてくる


坂本「んぉ…ッッ!」ビクビクッ


『ふぅ………精気ご馳走さま…って 本当に大丈夫?な、涙出てるよ?』


坂本「だ…大丈、夫じゃ…け、血行が 良く…なって…」


言葉も儘ならないのか ハァハァと息を継ぐ


『そんな状態で またお風呂行くの?大丈夫?ちょっとそのベッドで横になる?』


坂本「ええええ ええの!?」


『なんだおまえ』


坂本「 冬窓床のベッドじゃろ!?毎晩寝起きしちゅう」


『なんだか元気そうだね。とっとと風呂行け』


坂本「はーいご馳走さまベッドダイブじゃ!!」どしーん


『ぎゃー!ベッド壊さないでよ!?』


坂本「うひょおぉぉ!!これが 冬窓床の匂いかぁぁぁぁ 甘い甘い甘酸っぱぁぁぁぁぁい」ゴロゴロゴロゴロ


『ちょ!気持ち悪い!何その動き?いい加減にしないとチョコあげないから!』


坂本「チョコ…」ピタッ


『ったく、ほら、むっちゃんと私から。一応用意はしてたんだからね』


坂本「おお ありがとう!出し惜しみしよってー 人が悪いのうー」


『いいじゃん 出し惜しみしたほうが日頃の感謝、伝わるでしょ。…ほら、お風呂は?』


坂本「ん…ほいたらな」


そう言って 静かにドアが閉まった

大事そうに手渡したチョコを抱えて…


そんな顔を見ると 何かくすぐったい

ホントは むっちゃんと用意した訳じゃないんだけど…なんか少し照れくさいから、言えなかった


むっちゃんに、連名で贈るだけでも…って誘ったけどさ、結局「食べ専だから 」って断られちゃった…

こんなウソ 直ぐバレちゃうのにな
あーあ 気を使ったって事にしといてくんないかな…


━━━
━━


━━━
彼目線
━━━


今年も 冬窓床からのチョコは貰えなかったのう…
陸奥と連名の義理チョコじゃもんな


まぁ でも あがな熱烈なキスは予想してなかった…(首筋だけど)
日頃の感謝がどうの宣っちょったけど…あながち わしの事…


「あはははははあははははは」


いかん…ちょっとニヤけてしまうの…

それにしても………ええ心持ちじゃったの
早ぉパンツば洗わんと…



end



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