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烈々布店長の裏(銀魂)
瓊玉のあんぱん2
彼女の隊服のスカーフを取り、覗いた首にキスをする


ベストのファスナーを下ろす指が少し震えた


『あんま…見ないでよ』


照れ臭そうに顎を引く
さっき 俺を翻弄していた艶やかな顔とは まるで別人

これだけでムラムラと また燻り始める


「見せて…」


また そっと口付け、胸の感触をゆっくりと楽しむ


『んむ…』


苦し気に 唇を重ね合わせ、洩れる声

そして、この制服もいけない
普段身に纏い、仕事に打ち込む為の 俺達のサムライハートの証


だからこそ
タブーを煽り 劣情が燃え上がる

加えて、
仕事仲間であり同志
恋仲になったのは つい先程

ずっと想い焦がれていた、この女を占領していると云う感動、優越感、焦燥感、慕情


全てが入り混じって 熱と化す


あとはブラをずらして顔を埋める

同時に舌先を踊らせる


『わっ…ヤだぁ…あ…』


本能が

獣性が

愛しい女の嬌声を聴きたがる


『退…ッッッ』


届いた声は耳から脳へ
冷めぬ微熱を引っ掻き回す


『恥ずかしいから…もう、頂戴?』


「存外積極的だね」


『媚薬を含んだ体液に充てられたのかも…』


伏し目がちに言葉を並べる
けど
知ってるよ、ぎこちないそのカオ


照れ隠し


ずっと見てきた
ずっと監察してきた
ずっと観察してきた


これまでも度々あった表情

俺の事、少なからず善く思ってくれているんだって
態度に滲み出てるんだ

どんなに隠しても 雰囲気や端々に出てるんだ


この俺に嘘はつけない

いや 君の素直さか


そんな言動


かわいい
可愛い
カワイイ


譫言の様に繰返す


そして残された僅かな理性で
彼女の中心に指を伸ばし、受け入れ態勢が整っているか 潤みを確める


『ひゃ…!や…』


焦らす様に撫でつけた肌には
火が灯ったかの如く
緋が点る


「!」


『ッッッ!』


彼女を組敷き
互いの結合を 甘く噛み締める


しとどに濡れそぼった温もりの奥に辿り着き、また だらしないカオになってる自分を思い出す余裕も
無い


『ふっ…うっ…』


「んん…キツ…」


能動的に腰を揺らし、彼女の艶かしさを眺める

一突き毎に
理性の鎖がほどけて

悩ましい水音が激しくなった


『あ…ア!…外に出…し…』


「解ってるよ…」


堪え性の無い俺はまたしても
吐精してしまう

今度は冬窓床の下腹部に掛けてしまった


「ごめ…」

言葉が途切れ はぁはぁと 呼吸を整える


『私は大丈夫…けど、退は大丈夫?少しは休みなよ』


「これで解毒は出来たかな?」


『ん…悪くないんじゃない?でも水分補給もちゃんとしてね、はい』


そそくさと身体を隠して 差し出された歩狩汗

そして閨紙をそっと忍ばせる気遣いがらしくて、俺が倒れた後の事がふと頭に過った


「そういえば俺…副長は怒ってなかった?」


『…怒ってたのかな』


「やっぱり…鬼だなぁ」


『沖田隊長なんて《山崎退の監察日記》見せてくるもん』


「ぎゃーーーーーそうだった!思い出した!!沖田隊長ヒドイ!」


『けど…そのお陰で、私…素直に此処に来られたんだよ』


「!…」


『…いつも 素直になれなくて、困らせてごめんね』


「お、俺の方こそ!いや、冬窓床は素直さ!」


『…』


「…」


流れる沈黙になんだか言葉が出てこない
カオの微熱が退かないけど、冬窓床の手を握り締めた


『恋仲になってソッコー ヤっちゃったね』


誤魔化すみたいにイタズラっ子の様にクスクス笑った


「高校生か!やめてよ…」


「って そういえば、この病室、貸し切りにでもしたの?」


『まぁ 治療の方法が方法なんで…そうしました』


「そっか…良かった」


『その方がゆっくりできるからね』


「うん…まだ足りないからね」


『え』


「冬窓床のそんな格好見てたら…目の毒だもん」


『う…あんま見ないでって言ってるのに』


乱れた制服は胸元を少し直し、足は露になっていたことを忘れていた


「こんなシチュエーションは中々無いよ?真選組も病院も公認なんだよ」


『もう…またイジメるよ?』


冬窓床の少し疲れた 睨みが色めいていて
また その唇が俺の首筋を侵し始める感触に抗えるはずもなく、
肌の粟立ちにうち震える


「ん…」


━━━
━━



土方「あいつら…まだ終わらねーのか」


沖田「盛りに盛ってますからねィ 当分時間はかかるでしょう」


近藤「俺程じゃないが、ザキもなかなか旺盛じゃないか」


土方「いや ザキのは天人の薬の効果だから。あんたは特別だからね。このゴリラ」


近藤「またゴリラって言った!」


土方「ったく…退院したら あいつら、見てやがれってんだ」


近藤「いや、ゴリラって言ったの謝ってあげてよ」


END


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あきゅろす。
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