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烈々布店長の裏(銀魂)
瓊玉のあんぱん/山崎、地味にその3 の病室での後の話(性描写)
やっと、言えた月並みな台詞


「…あの…俺と付き合って下さい」


君への 募らせ募らせた、糸を曳くような熱い想いが
殊更熱を帯びた


『やっとジミーの口から聞けた』


そう言って優しく 綺麗な瞳を細めて君は微笑む


もっと早く…こうしてれば良かったのかと、照れ笑いして

もう一度唇を重ねた


唇を確かめ合うような大人しいキス
少しだけ舌が触れたのはわざとじゃない、しかし甘い感触はビリビリと、俺の脊髄に走る


「…!」


『?』


びくん、と 不意に震える
とろけ合った舌の感触が余韻を響かせて


『ジミー、大丈夫!?具合悪いの!?』


「…パンツ汚れちゃった」


げしげし


「あ…痛いって痛い痛…イイ」


どかばきげしげし


そう あの香の痺れが 冬窓床との口付けによって再燃された様だった


積年の想いとは言え、口付けだけで達してしまうとは何事か、
自分が自分じゃないみたいだ


「何だか、香の効果かな…変な感じなんだよね」


息遣いが弾む…呼吸がまだ乱れている


『…いや、医師からは治療法を聞いてるからさ
治してあげる』


「冬窓床が…してくれるの?」


『嫌?』


「そうじゃなくて…嬉しいんだけど…恥ずかしいってゆーか」


『いいの?ジミーが我慢し過ぎて毒素を溜め込んだせいで ほっといたらあと2日で死ぬって』


「ぎゃーーーー!可及的速やかにお願い致します!」


「んむっ!」


俺の叫びは冬窓床の唇に塞がれた


乱し続けた呼吸を越えて 血が沸き上がる


軋む病室のベッドに、冬窓床が体重を預け始め ピチャピチャと音を立てて味わう口付けにクラクラした


顎、
首、
鎖骨、

だんだん下がってくる冬窓床の唇の柔らかさが、下卑た下半身の期待を煽る


『山崎…退』


「へ」


『こんな時くらい、下の名前も呼ばないとかな…なんて』


ニヤッと笑う彼女の口許に 俺の胸の突起が触れる


「ん…!!」


少しくすぐったいけど ビリビリ電流を流されるみたいな感覚に打ちのめされる


「な…あ…冬窓床!ちょっと…」


慣れない刺激に 右へ左へ身体を捩ってしまう


『大人しくして、退。じゃないと…』


言葉も途中に、また胸を吸われる


「うあ…」


もうエビ反りで反応してしまう
眉尻が下がって吐息が途切れ途切れ、舞い乱れ


『解毒できないよ?』


言うが早いか
彼女の指先が俺の下着越しに先っぽに触れた


「だめ…あの、そこ汚れてるから…その…」


『何でヨゴレたの?」


「あ…あの…」


頬が熱くなってきた
なんて意地悪なんだ


『ん?べちゃべちゃだね、パンツ…何でヨゴレてしまったの?』


「が、我慢出来なかったんだ…」


『へぇ…じゃあコレ、先走りじゃなくて精子なの?』


もう 俺は真っ赤だった筈
俺、良い年のオッサンなんだよ??
こんなことされたこと無いよ

普段の冬窓床の口からは 凡そ想像も出来ないくらいの言葉攻めにタジタジだ


それだけならまだしも
指先でツンツンとつつかれている


恥ずかしさで涙さえ滲んでしまう


「〜…!」


言葉にならない喘ぎが募り、同時に怒張が増し 陰嚢の筋がムズムズした


これじゃドMじゃないか

やっとのことで絞り出す声は弱い


「精子…です…」


『フフッ…エッチぃね』


楽しくて堪らない、といった悪どい笑みでズルズルと下着を脱がし、
「あっ」と声が漏れる俺の戸惑いなんか お構い無しに、チュ、と音を立てて
怒張したソレを口内に納めてしまった


「ふおぅッッッ!!??」


予期せぬ温かいぬるりとした感触に 戸惑うおかしな声が漏れる


はぁはぁ
っ…っ…はぁ…


くぐもった唾液の音をさせて かち合った視線を逸らさない冬窓床


嫌らしい
イヤらしい
厭らしい


競り上がってくる刺激のせいで男根の裏側から もう込み上げて来そうだ
腰の奥が熱い


━━チュ ずるっ━━


君が妖しい水音をさせながら 俺のソコを吸い上げると


「ンぁ…イッ…く」


情けない声と共に
ぐるりと目玉が空を仰ぐ


━━びゅるり
ドクン どくん━━


あっと言う間の限界
射精管を濃い液体が通過する快楽


冬窓床の口内に 勢い良く注ぎ衝けてしまった
恥ずかしさと罪悪感でどうしようもない


「ご、ごめん!大丈夫?ティッシュに出し…」


『ンふッ…ご馳走様』


彼女の頬も上気していた


挑戦的な眼でニヤリと歪めた喉の奥に収めてしまった俺の熱


「あ…飲ん…」


『すごいね、あんなに出したのに…流石、天人の薬ってコワイ』


うん 流石天人の薬だよ

嗚呼、射精してもしても、身体が次の波を求めて鎮まらない


回数をこなす度に 悦楽に溺れていくみたい

俺、性に強い方では無いハズだけど 果てが見えない


もうこれは麻薬だ…


『こんなペースじゃ 摩りきれちゃうよ?』


「テクニックは基より…花魁みたいな台詞だね
俺だけのナースなんだから付き合ってくれるんでしょ?」


『後で痛い痛いって泣いても知らないよ?』


「冬窓床も…イイ声で鳴かせてあげる」


彼女の着衣に手を伸ばす


『ん…手馴れてるね』


「慣れてないよ」


『そう?』


「言っておくけど俺、君が思う程スレちゃいないから」


『こんな仕事は、たまに舞い込んでくるんじゃないの?』


「極めて稀さ、しかも 大概は原田さんの役回りだよ」


『うそ、初耳!!ははは 似合わないね』


「仕事の話は此処まで」


そう言って彼女の唇を塞ぐ



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