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烈々布店長の裏(銀魂)
兎の遠出5/3日目(彼目線)
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彼目線
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ったく
なんだってんだ あのお嬢さんは
普通 花も恥じらう うら若き乙女が鼻血吹いて倒れるか?


まぁ からかいすぎた俺が悪いんだけど

いや……からかう積もりは ちったぁ有ったが、唇を重ねた瞬間、全部持ってかれちまった


タイミングが掴めない距離感の俺達なら 先手を切ってやれと 立ち向かったものの

軽めのキスだったハズが 頭ン中が熔けた


絡めた舌の味わったモンは 紛れもなく性感で 息遣いが乱れた

甘い甘い痺れが 俺を満たして 熱が真ん中に集まって来て 喘ぎを抑えられなかった…

クソッたれ………
オジサンのプライドが………

あー

夜魔の生殖についてちゃんと聞きたかったんだけどなぁ

その ほら やっぱ
種を蒔いてしまったわけだし あーゆー行為って
そのままエネルギーになる訳?
それともちゃんと子種になる訳?


年甲斐も無くハラハラしちゃって あのまま眠る冬窓床をベッドに運んで寝顔見たら
俺も同じベッドでなんとなく寝ちゃったりなんかして


まぁ、目を醒ます前に 俺はとっとと部屋を出たけど

なんか乱されっ放しだな
…俺らしく無い…

どうしたモンかな



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源内の家
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ヒロイン目線
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神楽ちゃんに引っ張って 連れて来られたのは此所だった


私の謎を解明する……
それと、この機械をいじっているおじいさんが 何の関係があるんだろ?


源内「…ようするに このお嬢ちゃんが作る料理が 大食らい天人の胃をも 適量で潤してしまうメカニズムを知りたい、と」


銀時「だからそう言ってんだろ、じーさん」


源内「出来る訳ねーだろ!ヴォケが!!俺は天才だが ドラえ○んじゃねー!!」


銀時「だから!そこを何とかって頭下げてんだろーが!バカジジイ!」


源内「頭下げてねーだろ!それが人にモノを頼む態度k」



ギャーギャー




『あの…大丈夫なのかな?』


新八「スミマセン、いつもの事なんです」


神楽「アイツラはアホだからほっとくアル、ホラ こっちでお茶でも飲んでるヨ」


新八「しかし…あの神楽ちゃんがおかわり一杯で済むなんて、有り得ないなぁ」


『ねー』


神楽「こーやって談笑してる間に案外サクッと機械が完成してるものかも知れないアル」


源内「おー 出来たぞー」


『?!』


神楽「ほんとに終わったアル!」


新八「もう突っ込み切れないよ」



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源内「言っておくが このカラクリは100%の答えを割出すモンじゃねぇ
可能性の高いパーセンテージの答えを出すって代物だからな
じゃあ、アンタの基本データをインプットするからな」


ピッピッ
ピッ




・夜魔
・料理
・夜兎族の胃を満たす






銀時「こんなざっくり情報でホントに答えが出るのかぁ?」


源内「スイッチオン」ポチ


ピカーッ


神楽「お!何か出てきたネ」


新八「ファックスみたいだ、コレに…答えが!!」


銀時「読むぞ!」



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夜魔とは
細分化されるが大きく二種類に分けられる
1、夜気を吸い 多少の邪気を操る者
2、生物の生気を吸い 多少の超能力を操る者


65%の確率で、質問者冬窓床は2の種族だと思われる

このパーセンテージについては夜魔は希少種族であり、資料が少ない事による



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新八「生気を吸…?え 何か禍々しいんですけど」


銀時「んー…続き、読むぞ」



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質問者冬窓床の作った料理が 少量でも 夜兎族の胃を満たす
これについての回答



夜魔である冬窓床の本能が意図せずに
出会った夜兎族の生体エネルギーを 必要最低限 吸収し

夜魔族のエネルギーに変換した後、
料理を作る手や 念に夜魔エネルギーが注入される


それを食した夜兎族の体内で化学反応が起こり満たされるものとみられる



夜兎族の体力から考えて
質問者冬窓床に知らずの内に 生体エネルギーを吸収されても 目立った変化が無いので気付かない


お互いの気を交換し 共生が成り立っている


※備考
上記の事は夜兎だけではなく 他の種族にも該当する事柄である
特に戦闘向きの種族や体力のある種族は 大概該当するだろう


但し、質問者冬窓床は、他者からの生体エネルギーは必要最低限分だけを
最低限の接触のみで糧とすることを決めている


この回答の正確性は60%である


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神楽「へぇー そういや私、初めて冬窓床に会ったとき ご飯作って貰ったの、すぐ満腹したネ!」


銀時「遅っ 早く言えよ」


新八「そーゆー事だったんですか」


銀時「一応 人畜無害みたいだな」



『はー…そんな秘密があったんですね…』
(阿伏兎さんから吸気してる最近は団長達の食欲が安定してる……理由はそれか)


源内「ふぅむ とにかくお嬢さんはもっと自分を知ったほうがいいな」


『と言うと?』


源内「あんたらの一族は 他者からの気の循環を利用して 魔法みたいな技を使ったり、ケガや病の治療もやろうと思えば出来るんだ」


『えええええなにそれチート?』


源内「…説明書でも作ろうか?」


『お願いします』


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銀時「説明書つーか 診断書つーか
あんた大変だね」


『いえ、ありがとうございました
このご恩は本当に…お料理作るだけで良いんですか?』


銀時「んー…エネルギーの循環とか聞いて ちょっと頼みづらくなったけど…大丈夫?」


『大丈夫ですよ。神楽ちゃんの食費対策の為ですか?大量にオカズ作って 冷凍して保存、とかすれば良いですか?』


銀時「うん」


『そんなご飯でいーの?神楽ちゃん』


「それで食費が抑えられて 私の給料が増えるなら良いアル」


『分かりました、では銀さんの所のキッチン借りますね』


銀時「待ってました!好きに使ってくれ」



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やっと終わった…
お料理作ってたら 時間過ぎるの 早いなぁ


あれ?結局私 普段とやってる事変わらない…?

いやまあ、研修って名目だし


そのお陰で阿伏兎さんと一緒に居られるし…
うん…幸せ!楽しい!


あと 銀さん達の言葉、嬉しかったな


新八「またいらして下さいね、凄くお料理美味しかったです」


神楽「冬窓床なら料理人として天下取れるよ!!また来るヨロシ、今度 酢昆布作って来てよ」


銀時「あいつら好き勝手言ってやがるな
あ ばーさんも冬窓床の事気に入ってたぜ
また来るんだろ、地球
レシピに困ったら来いよ
困らなくても まぁ来いよ」


なんて…みんなイイ人だったな…

また来られるかなぁ
来られたら良いなぁ

あ、あと さっと 説明書を読んだけど 興味深い一文があった



━━━━━

[説明書]
○ケガの治療、身体の一部の欠損を再生する方法

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そんな事が出来るんだな
きっと熟練された技なんだろうけど


阿伏兎さんの…腕…治らないかな…


でも 相当精気と技量が必要みたい…
私にできるかな…

出来たら良いなぁ



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