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烈々布店長の裏(銀魂)
兎と魔法の指示(本番無し)
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彼目線
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団長と 鬼兵隊のお侍さんは仲の宜しいこって
今日も酒を抱えて内輪会議と来たもんだ。

あんまり遊び呆けてんのも大概にしろと、怒鳴り込みに来たのが冬窓床とで、
今は鬼兵隊の宇宙船に居る。

高杉晋助と団長に会わせろと 伝え、通された部屋にて 待たされて数十分
鳴り止まない苛立ちと倦怠感は、声になって溜め息と共に


阿伏兎「ったく…まだかよ、団長は」


『ってゆーか、私がお供に来ても 役に立たないと思うんですけど』


阿伏兎「いや、お前さんには居てもらわねぇと」


何だかんだ、冬窓床には甘いというか 素直に言うことを聞きはするしな。
俺 単品で動くよりは効果的だろうと思っての事だった。


また子「何してんスか?あんたらも来たんスか?」


『また子』


阿伏兎「ウチの団長呼んでるんだけど、まだァ?ガンマン姉ちゃん」


また子「誰がガンマン姉ちゃんだ。
あんたの所の団長については、知らねぇよオッサン」


『えー どうしよう、阿伏兎さん』


阿伏兎「はぁ…もう俺ぁ仮眠でも摂るわ。団長が来たら起こしてくれ」ハァ


全てを諦め、俺はその場に座り込む。
冬窓床は困る様子を見せるが、まぁガンマン姉ちゃんと女子トークに華でも咲かせりゃ良いさ
イイ感じのノリが来たーって面、してるぜ
アンタら。



『えええっ 阿伏兎さぁん?』


また子「なんだ、オッサン寝るっスか。じゃあ冬窓床、今 暇っスね!ちょっと来るっス!」


『は?何何?』


阿伏兎「おー、久しぶりに会えたんだろ?女子トークでもしてろやー」ヒラヒラ


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ヒロイン目線
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また子「まぁ女子トークでもするっス」


『ええええ…マジなの?特に大した話は…』


阿伏兎さんは隣の部屋で、きっとふて寝モードなのだろう。
まぁ、久しぶりに同世代の女の子と会うし 話題には花が咲いた。
しかしそこから、どういう話の流れか 下着の話になっていった


また子「は?冬窓床、地味な下着ばっか着けてると飽きられるっスよ」


『はぁぁぁ!?じ、地味でも良いし!中身で勝負だし!』


また子「………じゃあコレ、やるっス」


『へ…??』


また子「私の使わないモンっス。ちゃんと新品っスよ」


『……!?ちょ これ ヒラヒラし過ぎ!?』


また子「可愛い系だから、冬窓床に似合うんじゃないスか?試着してみたらどうスか?」


『し、下着なのにココで?出来る訳無いでしょ!!』


また子「ベビードールくらい、ちょっと試着する位良いじゃないスか。んな事も知らないんスか?」


『えええええ…そーゆーもん…??』


今思えば、言いくるめられた


また子が「着替えるのに落ち着かないなら、出て行くから 試着してみるっス。
ついでに第七師団の副団長の事を晋助様に聞いて来るっス。
あ、ソレ 気に入ったんなら持ってって良いっスから」


と 本当に部屋を出て行ったのだ。
高杉さんの所に行くのか…となると、時間は少しありそうだな、そう考える
だから つい 着替えてしまった。


姿見に映った私は 薄い生地に包まれ、防御力の低さにドキマギ 落ち着かない。


やっぱり 貰えない…!
こんなの、下着とは言え恥ずかし過ぎ!!
また子には返そう。
そう心が決まった私は、襖を開ける


『ねぇ、やっぱ 私にはコレ、似合わないよ!』シュッ


阿伏兎「ん?」


『え?阿伏、兎さ…』


阿伏兎「…!?」


さっき、仮眠を摂ると言って横になった阿伏兎さんが 何故か目の前に居る

何で?どうして?また子がこっちの襖を開いたら居るハズでは!!??
え?え?
からくり屋敷みたいな?


阿伏兎「あ、ぉ お前……」


『きゃ、ご、ごめんなさい!!見ないで!』


阿伏兎「…い、いや…」


『に、似合わないですよね!!』バッ


阿伏兎「(……あのガンマン姉ちゃん…冬窓床をハメやがったなぁ…)」


阿伏兎「(いや、だが…………)」


『あ、阿伏兎さん…??』


阿伏兎「………」


『み、見ないで下さ…こんなの、らしくないですよね…』


私は阿伏兎さんの目を見られない。
こんなベビードールで、ヒラヒラの透けた格好して、露出度合いがとんでもないし

今している格好を思い返せば、どこまでも胸の奥からドキドキドキドキ鳴り止まない


『は、恥ずかしい…』


阿伏兎「あ、いや 似合って…る」


『!!!』


阿伏兎「(間違えた…似合ってるっつーのも変だよな)」


『こ、こんな格好してるのを 褒められても!こ、困っ…』


阿伏兎「(そりゃそうだよな)」


阿伏兎「あー…(こりゃ、誤魔化してもしゃーねぇな。ここは素直に…)」


阿伏兎「官能的に着飾ったお前を、見たくないわけ、ないだろ」


『!!!』ドキッ


阿伏兎「くっそ…(抱きてぇ)」





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