[携帯モード] [URL送信]

烈々布店長の裏(銀魂)
おい、サングラス2
━━━
彼目線
━━━


それは 一閃の電撃のように
わしの股間を襲った。

布越しとは言え 冬窓床の手に包まれていながらに この感覚を味わうのは、めっぽう 昂る


「んっ…あ、あー…っ…!!」


矢鱈滅多と喘ぎが洩れて、口の端からは涎が一筋
胸を震わせて、わしと冬窓床の貪欲な眼が強張る


わしは性欲
冬窓床は食欲
相容れぬ、しかし似通った欲求が 今混ざり合い 刹那に融けていく


坂本「はッ あッ………」ブルルッ


『ん…精気…』シュウウゥ


呼吸の荒さが落ち着くと 幾ばくか、思考も冷えてくるが
イマイチ 萎えん


『どれどれ』


坂本「う、わ おま!止め…」


わしの履き物をぐいぐいと脱がせ、今しがた吐き出した精と 汗で濡れた肌を、外気に露出させよる

慌てるが 実は、その先の光景に期待している


『…精気の 塊…』ぺろ


坂本「!!!」


精を放ち、まだ萎え切らぬ其処に 冬窓床は舌を這わせる

白濁まみれの、其処に

こがん事、愛が無けりゃ 出来んじゃろ?食欲、だけ…なんか?冬窓床よぉ…


そう 問い質したい
息が上がる


頭の中、[好き]だとか[愛]だとか、わしの中に渦巻く
ソレを告白する口説き文句が螺旋状にはしゃぎ、頭を巡る

しかし 一握りの躊躇が いつまでも、頭の芯と胸を冷やすんじゃ


━━━もう長い時間、付き合うとる
だから、尚更 怖いのか。
この関係性が崩れること

味気無い日々だと、物足りないと呟きながら弾けたがる。
恋人未満の日々から脱したい、と……


冬窓床の態度に愛があると
確信めいたものを持っているのに怖がるのか。

怖がってる癖に、甘える。

この、異常で甘い、誰より近い間柄。
まだまだ味わい続けたいと。終わらせたくない、と。
のらりくらり、あやふやな足取りで逃げて

だから、半信半疑で
わしの狡さも 冬窓床の狡さも洒落にならんのじゃ。

だから、満身創痍で
ブチブチ燻って。


『坂本さん』


彼女の妖艶な唇に見惚れて ようやっと、わしを呼ぶ声で我に返る


坂本「何じゃ」


『性病、感染らないかなぁ?』


坂本「感染るかぁ!!んなモン!!」


『だって、まだ通ってんでしょ?そーゆーお店』


坂本「お、おまん…」ハァ


飲みには行っても、そがな店には もうとんと 行ってはいない
性病が感染るようなコトは おまん以外と シてない

そう
言いたいのに


『ホント、坂本さんたらぁ』


と 仕方無さそうに、ふにゃりと笑う
柔らかい唇と頬を弓形に変えた声

そのせいで


坂本「わしが病気なぞ感染されると思うか?天下のラッキーキングじゃぞ?そんな貧乏くじ引かんわ!!」


『うわ 大した自信』


坂本「当たり前じゃ」


『やっぱ、もう吸気すんの 止めよっかな』


坂本「はぁ!?してください!!病気なんてありませんからァァ!!」


『うわ 突然の開き直り?テンション高いね?』


坂本「開き直りやのうて、本当に本当に!」


『えー でも変に胸揉んだり、やたら触ってくるから嫌なんだけど』


坂本「あっ ハイ 気を付けます」


『気を付けるとか言いつつ、めっちゃ胸揉むし』


坂本「いや、あがな良がり声を聞かされると、わしも納まりが利かんと言うか」


『良がり声じゃないし。止めろオーラ出てたし』


坂本「えっ あの仕草は、嫌よ嫌よも好きのウチってヤツではなかったがか?」


『はー、何ソレ 怖い怖い!勘違い男!』


坂本「ほな 紛らわしい態度取りな!ひねくれモン!!」


『どっちがひねくれモンだか!どーせ他の女の子を想像しながら、私にセクハラしてたんでしょ!』


坂本「………おまんと、こういった事…
吸気するときは、おまんの事しか見とらんし!他のオナゴの事に意識がいっとったコトは…なか」


『…!!』


坂本「…ほんまじゃぞ」


『あ、あっそ!』プイッ


『で、でも 調子こかないでよね!あんまり酷いセクハラばっかしてると…』


坂本「分かった━━━」


『!』


坂本「おまんが、許せる範囲での愛撫にするぜよ!」


『何か違う!』


坂本「何がじゃ!おまんが嫌ではない触り方なら良かろう!?もう演技なんてさせん位、真っ当に気持ち良くしちゃるき━━」


『違━━━う!!』


坂本「じゃから、ほいたらおまんは━━」


『あーもー!!そんな事言ってるんじゃなくて━━━』



━━━他の女の事を考えてただろ、じゃと?
そんな訳あるか
否、おまん もしや ソレについて、嫉妬した?
等と
思い出して 胸が高鳴る


嗚呼
居心地が良くて
今日も患いながら 上塗り、上塗り
隠し事

好いたおまんに あからさまにでも
無鉄砲にでも
触れたいと思う事
どうか どうか
許してくれんか


end


[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!