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烈々布店長の裏(銀魂)
甘い酒に仍りて━1/逆ハ,性描写
御存知 そこそこチートにしては割とショボい真選組女性隊長の花咲冬窓床です


経験値が上がるにつれ 少しずつ能力を研磨出来る事に気付きました(ご都合主義だね!)


つまりレベルアップで新しい魔法を覚えられる、みたいな


期待を裏切らない程度の微妙な術を磨いております…

さて、そんな私の職場ですが、男所帯な職場宴会が少なく無い


皆 酒好きで事ある毎に飲みたがるので
今日も手柄を上げた数人の労を労って、ドンチャン騒ぎが始まるのです…


既に宴はたけなわ、
あんまりお酒が得意じゃないからヤだなぁ
お酌する側に回ろうか…と
腰を上げかけた時


「冬窓床、飲まないんですかィ?」


『ギクッ 飲んでますとも、しかし私だけ頂いてるのもナンですんで斉藤隊長にお酌でもしようかと』ススス


「まあまあ、あんたも表彰されてる一人じゃないですかィ
ホラ、飲みなせェ」


そう言って酒瓶を傾けてくる


『おっと、止めて下さい てゆーかあんた未成年ですよ、総悟、飲むなよ』


「大丈夫大丈夫、俺が飲んでるのは限りなく水に近い色をしたアルコールだから」


『つまりアルコールじゃねぇか、飲んでんじゃねぇよ』


「まあまあ、先輩の杯が受け取れねぇってのかィ?」


『私…お酒 得意じゃないんですってばー』


「大丈夫大丈夫、潰れたら優しく介抱してやるから、近藤さんが」


『あの全裸で踊ってる飲んだくれゴリラのこと?むしろあんたが近藤さんを介抱してやれ』


「やなこった。お前がこの杯を受けてくれるなら考えやすがねィ」


『だーから それじゃ私を介抱してくれる人がいないでしょ?』


「なんでィ、やっぱり近藤さんに介抱してもらいてぇんじゃねぇか」


『あーもー 違うから』


「俺に介抱してもらいてぇんですかい?」


『ち・がーう!そーじゃなくて…』


「詮方無ェな、胸くれぇなら貸してやらァ」


『人の話を聞かんかーい…だいたい総悟、あんたは━━━』


山崎「危なーーーい!避けて冬窓床隊長…」


テキーラをバケツに波波と注いだ鉄之助が滑って転び、
問答している私と総悟に向かって持っていたバケツを私に頭から浴びせる形となったのだ


勿論 総悟は素早くかわしていたのだが


━━ばしゃーん━━


鉄之助「わあぁぁぁ隊長ぉぉぉごめんなさい!」


山崎「うわ…ずぶ濡れだよ…早く着替えないと」



さて 会場のどよめきは 私、冬窓床の耳には入って往かない
ポタポタと酒の雫が滴っている上に急速に意識が混濁してきた

よって、これより 客観視点の描写でお送りしましょう。


━━━
━━



沖田「見事にひっ被っちまいやしたねィ、大丈夫ですかィ?」


沖田の声が響いた瞬間、冬窓床は俯いていた顔を上げた


『ぁぁぁ?総悟のぉぉぉ 杯ってのは随分態度がデカイんじゃぁぁぁない?』


赤い顔
うろんな眼
呂律の乱れ


鉄之助「隊長…飲んじゃいました…か?」


山崎「わ…酔っぱらった?」


沖田「冬窓床…酔っぱらったんですかィ?」


『げひゃひゃひゃ酔ってねーよ!酔えるか こんなモンで』


山崎「普段の冬窓床隊長からは考えられない笑い方だよ」


鉄之助「あわわ…どうしましょう」


『こンの野郎、ホラ 次はあんたが飲みなさい』


冬窓床に差し出された杯に沖田は思わず戸惑う


沖田「…さっき飲むなって言ってやせんでしたっけ?」


『言ってない言ってない。この酔っぱらいが』


沖田「今のお前だけには言われたくねぇ」ぐび


『で、潰れた方をどっちが介抱するかってゲームなんだよね?』


山崎「完全に酔っぱらいのノリだよ!そんな話してなかっただろ」


『アラアラ 何?変なツッコミ。ジミーも相手して欲しいの?』


しなり、といつもとは違う空気感を纏い、山崎の頬に両手を添え 顔を寄せた

その場に居た全ての人間が 予期せぬリアクションに固まるのだった


『総悟を片付けたらね、待ってて』


テキーラの匂いに噎せ返りそうだが
濡れて艶めいた冬窓床の唇に釘付けにされ頬が緩む


山崎「え あ はい…」


そんなやりとりに苛立ちを覚えた沖田が声を荒げる


「ほら 次は冬窓床の番でィ」


『フフフ 急いだの?零れてる…』


沖田の口の端から流れ落ちた一筋を
すいっと 近付いて舐め取ってしまった


二人のやりとりに注目している隊士達がざわつく


表情には出さない沖田だが 驚きを隠せないでいた

あの少し頑固で マイペースにだが規律を守る模範生の冬窓床が こんなに乱れてしまうなんて、と


「俺が口移しで直接、酒を飲ませてやりましょうかィ?」


『それじゃあ総悟が飲めないでしょ
ズルい事言っちゃうボーヤにはオシオキしちゃうよ?』


「へぇ…どんなオシオキですかねィ?」


『ヌフフフ』


ニヤリと 総悟の胸元に人差し指を置き、唱えた


『トゥウィッッ!トゥウィッッ!』


声高らかに発せられる妙な掛け声に沖田の動きが止まる


また、静まる宴会場


ざわめいてくる隊士達


「お、おい アレって…隊長の能力が発動したんじゃ…」
「いつものかけ声と違うぞ」
「相変わらず変なかけ声だな」
「沖田隊長大丈夫か?」


━━━


『顔、紅潮してきたね 総悟』


沖田「てめぇ…何しやがった…?」


端から見たら沖田は少し酔いが回った位に見えるだろう

しかしこの技は、経験値を重ねてレベルアップした冬窓床が最近身に付けた精神侵食術なのだ


性的に高ぶり、外的刺激にとても敏感になる…と云うエロ市場に飽和しているポピュラーな効果があり
尚且 頭の悪い方向に展開できる能力


しかし プライドの高い沖田が周囲にそれを知られる事、
悦楽に触れる事に抵抗するのは当然


『さぁ 何でしょう?』


次は耳を撫でるように触れる


「…!」


ビクりと沖田の肩が揺れる


「ふざけやがって…今なら怒らねぇから このふざけた術をとっとと解きやがれ」


『もう怒ってるからヤダよーだ…って言っても、怒ってるのはドコかなぁ』


ポケットに手を突っ込んでる沖田
怒張している自身を手で諌めているのだろうか


『それに、少し満足すればその高ぶりは解けるよ』


ニコリと爽やかな笑顔に似つかわしくないねっとりとした手つきで
沖田の頬を撫でる


少し触れただけなのに 高ぶりを煽られる

若い発展途上中の身体には熱が溜まっていく


「ッッ」


こんな事があって堪るか と


「俺をこんな風にした責任、取ってくだせぇよ…満足させやがれ」


『えー ヤダよーだ』


精一杯の虚勢と流し目を一蹴

冬窓床に次の瞬間抱き締められ


『いつも意地悪してくる仕・返・し』


背中を上から下へなぞるように撫でて
彼の尻をむんずと掴む


沖田「てめ…」


『たまには私にも意地悪させて?総悟…』


そして動きの鈍くなった沖田の顎にキスをする


「ッッ…!!」


その瞬間 凄まじいオーガズムが背筋を走り抜けて行ったのだ


「ぐ………ッッ」


こんなふざけた愛撫……そう思えど 女気の無かった沖田の身体には残酷な程に甘い感覚が走り抜けた

ドSを打ちのめす 強制的な射精が腰の奥から込み上げる

抗おうとする理性で、荒くなる息を静かに逃がし 余韻を掻き消そうともがくが
全てを見抜いたような 冬窓床の口元が深く歪む


『カワイイ』


「…クッ………(こうなりゃ…誤魔化すしか…)」


「やべぇ お腹痛い!痛い痛い!漏れちゃう!」


すくっと立ち上がり、猛スピードで沖田は走り去ってしまった


紅潮した顔を隠していた彼の気まずさを冬窓床だけは知ってる

普段の仕返しにしては大人気の無い事だ

公衆の面前で

しかしそれがまた堪らない


ふるりと、味わう様に身震いして 山崎に向き直る


『さぁ、ジミーの番だよーぅ』


「えっ なっ」ビクッ


山崎は気付いていた

あの沖田が反撃出来なかった あの眼差しと戸惑い、噛み潰した紅潮


パンツを取り替えるべく自室に猛ダッシュしたこと


『ねぇねぇ ゲームしようよ』



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