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お題・何だかんだで/沖田(百合描写有り)
天人の薬のせいで女体化してしまって
薬の効果を消す為には主とキスしなければ元に戻れないってゆー、都合の良い展開
沖田篇


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沖田「と、ゆー訳で」

近藤「女性化してしまったそうなんだ」

『へ、へぇ…』

沖田「 聚楽 お願いしまさァ」

『や、ヤですよ!何で私が!』

沖田「女の唾液を摂取しねェと、元に戻れねぇからでさァ。幸い、ちったぁ話せば分かる立場の隊長クラスの女が居るから手っ取り早いなーって近藤さんが」

近藤「ちょ!止めてよ総悟!セクハラで訴えられちゃう!」

山崎「そ、そうですよ沖田隊長、も少しソフトに真面目に頼ん…」

沖田「オイ、誰のミスでこうなったか知ってるよなァ、ザキ?」

山崎「ぜ、全部が全部俺の所為じゃないですよ!?沖田隊長の確認不足だって…」

沖田「あァん?ザキぃ、口答えすんのかィ?」

山崎「う…勘弁して下さいよ…」


沖田隊長とはいえ 超絶美少女に凄まれて、赤面してる山崎さん
……情けない…


『自業自得でもあるんでしょう?そもそも女性って、私じゃなくても良いじゃないですか…最悪 吉原にでも…』

沖田「うるせぇ」グイッ

『!?』

肩を捕まれて引っ張られたのだろう、
目の前が何かでふさがり 視界が狭くなる
唇に柔らかな感触を覚えた

何より驚いたのは 鼻を擽る、春風の様な甘酸っぱい 花の香り

これが、沖田隊長の髪の香り…だと!?


近藤「う、うひゃあああ…凄…」

山崎「美少女同士の…接吻て…とんでもない破壊力…ですね」


そんな観客の固唾を飲む喉の動きも音も 気にする余裕など私には無くて


私の顎を支える細い指先が段々と 雄々しい節々の目立つ指に変化し、
絡まる舌の柔らかさが、化学反応でメタモルフォゼするかの様に
ねっとりとした熱の塊に変化していくのを不思議そうに大人しく感じていることしか出来なかった


『ん…く!』

次にもがき声を上げた時には 沖田隊長は 元の姿に戻っていた

『んーっ!』

沖田「………ムードもへったくれもねぇな」


そう告げて やっと唇を離した彼に、やっと言葉を返す事が出来た


『ムードもへったくれも無いのはどっちよ!?こんな人前で!!』


沖田「人前じゃなけりゃ良いんですかィ?」


『うるさい!!セクハラドS!!てゆーか、い、い、いつまでキスしたままなんですか!!スグ離れて下さいよ!!』


沖田「なんでぇ、照れてンのかィ?」


『て、照れてないし!この芋侍!』


沖田「その芋侍の接吻で」


あとは耳許で私にだけ聞かせたのだ


沖田「濡れたのは唇だけかィ?」


『死ねェ!!!!』


沖田「おっと」


渾身の裏拳がかわされた
もういい、こんな奴に関わってたらイライラが止まらない

『覚えてなさい!私のキスは高くつくんだから!!』

沖田「もう忘れやしたァ」


もう!!知らない知らない!
聞こえないフリで走って去ってくのが正解だよね


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山崎「良かったですね…沖田隊長」

沖田「……何が?」

山崎「…いえ、なんでも」

山崎(素直じゃ無いんだから…結構、不器用…)

沖田「…午後の見回り、お前一人で行きやがれィ」

山崎「えええええ何でですか隊長!!エスパー!?」




end



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あきゅろす。
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