お題・何だかんだで/近藤(百合描写有り)
天人の薬のせいで女体化してしまって
薬の効果を消す為には主とキスしなければ元に戻れないってゆー、都合の良い展開
近藤篇
━━━
━━
━
土方「━と、言う訳で…女性化してしまった近藤さんに接吻をしてやって欲しい」
『ちょっと待って下さい、近藤さんならお妙さんじゃなきゃ嫌って…』
土方「ああ。その通りだ。既に体当たりで挑んできて、まぁ…それなりの有り様だ」
『あ、もう お妙さんにチャレンジしたんですね』
土方「多分……自分からは あの女以外に、接吻するのは…難しいだろう、そこでだ」
『私から…するんですか?チュッと?』
土方「……特別ボーナスと、有給一週間分を用意した…」
『……もう一声』
土方「チッ…有給は、9日分にしてやる……」
『……乗った!』
━━━
━━
━
『局長、失礼します』
近藤「あら…? 聚楽 じゃない」
『と、とても順応してらっしゃいますね…女言葉…』
ものすごい宝塚美人化したゴリラを見詰め、私は息を飲んだ
近藤「フフフ、スゴいでしょ」
『何か、よく見たら擦り傷だらけじゃないですか…』
近藤「お妙さんの愛の鉄拳よ」
『……』
どうしよう、色々気持ち悪いなぁ…
いつもの近藤さんの姿で言われるのは見慣れてるけど、こんなに耽美だと…
いや待てよ、私は今 この人のキスを不意討ちで奪わなきゃいけない
なんてハードなんだろう…
とりあえず心の眼を開け…
考えるな!感じろ!
近藤「いつもの毛深い私の姿じゃなきゃ、やっぱり接吻なんて、させてくれないのかしらねぇ」
…よし今だ!!
私は近藤さんに飛びかかった
近藤「ひゃん! 聚楽!?」
渾身の不意討ちで
この金髪ワガママbodyの唇に、私の唇を重ねる
近藤「ん…!むァ…ゥんン…」
『ぷは……な、何て声で喘ぐんですか!変な気分に…』
言い欠けた所で、いつもの局長に戻っている事に気付く
『わ…きょ、局長…』
近藤「 聚楽…、な、なんで…君が… 」
いつもの低い声
心無しか少し赤い頬と戸惑うに 私の平静と用意していた言葉がブッ飛ぶ
『ご、ごめんなさい……でも局長が、も、元に戻らないと…不都合なんですよ』
近藤「そ、そっか、そうだよな 俺 局長だし」
ハハハと笑う彼の頭を掻く仕草
自分に熱視線を向ける異性の事については、全く疎いんだから…!
いつもの私なら、きっとスルー出来ていただろう
でも今日は 唇を重ね合わせた所為かな
きっと出さなくても良い勇気が顔を覗かせた
『違います…』
局長が背にする壁
顔の横に、手を突いて 彼を見据える
『私が困るんです…』
近藤「 聚楽……な、なんで… 」
『コッチの局長じゃないと、ダメなんです』
近藤「…!」
私は 有ろう事か
もう一度、キスをした
今度は一瞬だけの
とても…静かなキスをした
近藤「 聚楽… 」
『ふ、副長にボーナスを約束してもらったから…元に戻す為のキスをしたんですからね!』
近藤「……もう俺、戻れたよ…?」
彼の顔は確かめてない
だって、そんな余裕無いし、きっと問い質されたなら 貴方への想いなんて 白状しちゃいそうだから
end
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!