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お題、ナンパ/近藤
男「ねぇねぇ付き合ってよー」

男2「ほらほら」

『離して下さい…!』


近藤「何してンだ?」

『あ、局長…!』

男「げ…真選組!?何でこんなとこに!」

男2「局長…!?」

男&男2「知り合いかよ…チッ」スタコラ

近藤「えっと…?」

『局長…ありがとうございます!』

近藤「んーと、何があったの?」

『絡まれてたんです!助けてくれたのは無自覚かーい!』

近藤「そうなの?!聚楽 は可愛い女の子なんだからもう少し気を付けて歩かなきゃ」

『…だって 非番だし』

近藤「俺、今 屯所に直帰だから 送って行こうか」

『いえ、大丈夫ですよ 局長の手を煩わせ…』

近藤「俺の事はいいから。まだ用事があるなら付き合うぞ?」


……もういいや、本屋に行きたかったけど この次の休みに行こう


『問題無いです…では、一緒に屯所まで戻りましょう』

近藤「そっか…俺、ちょっと寄りたい所があるから付き合って」


そう言われ 連れて来られたのは甘味屋

近藤「聚楽 、何か食べたいのある?」


屯所へのお土産だろうか
ついでに私に何か、と気を遣ってくれたのだろう
高くも安くもない団子を選んだら やはり 別の箱に包んでくれた


近藤「ほい、付き合ってくれたお礼」

『あ、ありがとうございます』


いつもちょいちょい こうしてお菓子をくれたりする…人にプレゼントするのが好きみたいだしな…


近藤「どっか 寄りたい所、やっぱりあったんだろ ごめんな、気ぃ使わせて」


それ、私のセリフだよ
気を遣わせてるのはコッチだよ…


『そんな事無いですよ、行こうと思ってた場所はそろそろ閉店だったかなと思って 止めたんですから』

近藤「そ、そう?」

『だから、局長こそ お心遣いをありがとうございます…このお団子、好きなんです』

近藤「そうか!!そりゃ良かった」


パッと 花咲く様に笑った優しい笑顔
嫌味無く、変態っ気無く こんな風に笑えたら お妙さんも少しは靡いて来そうなのにな…



『あの、私 さっき局長に助けて貰ったの、嬉しかったんです
だから何か お返ししたいんですけど…要望は無いですか?』


近藤「えっ…ははは、いや、女の子を助けるのに理由なんて要らないだろ
だから気にすんな」


彼は大きな手で 子供にするようにガシガシと頭を撫でてくれた

無骨な振舞いだが飾り気の無い気持ちいいコミュニケーションだ


『そうですか…ではせめてものお礼に、女の子への撫で撫での仕方を 教えたげます』


近藤「え?」


『私は その無遠慮な撫で撫でが好きです
でも世の中の女性はもっとソフトなほうが好ましいと思う女性もいるはずなので』


近藤「え?え?」


『私の身長じゃ近藤さんに届かないので 屈んでくれませんか』


近藤「えっ こう?」


『はい、こうですよ!なでなでーなでなでー』


力加減を 優しく ゆっくりと彼の頭を撫でる


近藤「あ…………なんか……イイかも」


『そうですか?局長もソフトタッチがお好みなんですね』なでなで


近藤「う…ん、気持ちいい…」


『じゃあ、私にも そのようにしてみて下さい』


近藤「うん、こうかな?」なでなで


『そうそう、上手ですよ』


近藤「ん…ね、もっかい!もっかい俺にもやって?」


『こうですか?』なでなで


近藤「んんんん…気持ちいいな…」


『…』なでなで

『…』なでなで

『…』なでなで




私、いつまでやるんだろ…
そう思いつつ、少し硬めの短髪をなでなでー とか、
往来で 人目も憚らずに、いつまでもこんなことをしていた




end



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あきゅろす。
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