烈々布店長の裏(色々詰め)
武士とお薬騒動3
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何なの 何なの 何なの
やっぱりマキちゃんのほうが良いんじゃん
好きなんじゃん!
あんなに………薬の口移し、求めて来たのに!
かつぶしまん「フラウちゃん!!」
『……マキちゃんと、お付き合いする事になったの?』
かつぶしまん「そ、そうじゃなくて あれは…」
『そっか。あんなにしたキスは…[キス]じゃなかったっけ。[薬の口移し]だもんね』
かつぶしまん「フラウちゃん!それは違うでござる!」
かつぶしまん「せ、拙者 心の内は[薬の口移し]よりも…[キス]が、し、したかったでござる!
フラウちゃんに、軽蔑されそうでござるが…解毒剤は、口実に…フラウちゃんとキスしたかったんでござる!!」カァァ
『…(何か複雑な気持ち)』
鉄火のマキ「聞けば聞くほど空回ってるよ、かつぶしまん」
『マキちゃん…』
鉄火のマキ「かつぶしまんは、告白の練習をしてたんだ。あたいが勝手に指南してたんだよ。声が小さいしハキハキ言えなかったし、黙ってらんなくてね」
かつぶしまん「……」カァァ
『…』
鉄火のマキ「まぁ お節介だったし、告白話を拗れさせちまったけどねぇ」
鉄火のマキ「御免よ。さ、後は二人、宜しくやってくんな」ザッ
『鉄火のマキちゃん!好きです!付き合って下さい!』
鉄火のマキ「え?」
かつぶしまん「ぬぁぁぁぁ!?マキちゃんは女の子でござるよぉ!?」アタフタ
『あ あんまりのマキちゃんのカッコ良さについ、ときめいちゃった』
マキちゃん「ふふっ 好いてくれるのは嬉しいけどね、あたいは修行中の身。恋にうつつは抜かしてらんないのさ」ニコッ
マキちゃん「気持ちは受け取っておくよ。で、そんなにあたいが好きだと言ってくれるならさ
鉄火巻き、食べて行きなよ」手拭イヲギュッ
『ひゃああカッコ良…頂きまぁす』
かつぶしまん「ひぇぇ なんて流れでござるかぁ」
マキちゃん「ほら、かつぶしまんも食べるだろ!寄った寄ったぁ!」
この後 ご馳走になってたら 集まって来た子供達と一緒に、鉄火巻き、おソバを食べて
ルンルンキャンディをみんなに配った。
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かつぶしまん「……フラウちゃん……明日も、同じ時間に…」
『…………も、やだよ』
かつぶしまん「そ、そんなあ…」
『翻弄されるのは、やだ』プイッ
かつぶしまん「…!!(スネた…………
可愛いでござる…)」キュ…ン
かつぶしまん「(あ じゃなくて、この雰囲気なら言えそうでござる…)」ドキドキ
かつぶしまん「フラウちゃん!」
『…何?』
かつぶしまん「……す、す……」
かつぶしまん「す、す す す すぅ………す…」
『…』
かつぶしまん「…………き……」カァァァァァ
『……』カァァァァァ
かつぶしまん「……(マキちゃんの前では 言えたのに……フラウちゃんの目を見ると……動悸がぁ……情けないでござるなぁ)」カァァ
『……(私も 薬に頼ってばっかで……情けないなぁ…でも、目を合わせらんな…い…)』カァァ
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ばいきんまん「早く付き合え」鼻ホジ
ドキンちゃん「何 あの二人。ずっと赤面して固まってるし。変なの」
end
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