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烈々布店長の裏(色々詰め)
武士とお薬騒動
━━━あの日から

私がばいきんまんの惚れ薬を カツブシマンに飲ませてしまった日から、妙な関係性が 続いてしまっている


カツブシマン「フラウちゃん、今日も……お願いしますでござる」モジ


あの時、私はカツブシマンの体の中の惚れ薬の効果を打ち消そうと 自作の 病気の薬を中和剤として使った。
頭に血は昇ってたし、カツブシマンも自力で飲める体力があったようには見えなかったので 口移しで飲ませる事を判断した。

もう罪悪感でいっぱいだった私は、遠くに引っ越そうかと思った。


[ばいきんまんの作った薬なんだから しばらく健康診断をして欲しい]と言われて、今はまだ 此所に留まっている

要約すると、これまでの流れだが…
前に口移しで飲ませた薬を 健康診断後に、これまた口移しで飲ませて欲しいと懇願されたのだ


断ったのだが、彼の真剣な目を見ると 何も言えなくなった。

だけど………口移しって
口付け………よりハードルが高いような
ねぇ これって、ばいきんまんの惚れ薬は 結局効いてるの?


カツブシマン「フラウちゃん…」

『は、はい…』

カツブシマン「薬を…お願いするでござるよ」

『………ね、ねぇカツブシマン!もう結構治療してから時間も経つし、お薬はいらないんじゃないかな?』

カツブシマン「…っ……し、しかし…」

『大体、膝立ちで私に口移しで飲ませて欲しいって…それは…なんか…』カァァ

カツブシマン「済まないでござる。せ、拙者……フラウちゃんの口移しで薬を飲ませて貰うと、精神的に救われて 安心してしまうのもあって…
ど、どうしても…して欲しかったでござるよ…」カァァ

『それはもう…フラシーボ効果だよ…』

カツブシマン「じゃ、じゃあ 今日で…終わりにするでござるから…」

カツブシマン「どうか…口移し、を…」

『━━ッッ』


ここまで、彼に求められて 懇願されて 拒める筈が無かった

ここのところの習慣で少し慣れた いつも通りの、両膝をついた体勢
それは そっとしがみつく様な、遠慮がちながら 強く求められている様な

加えて、やや 申し訳の無さそうな目をする…
彼自身も解ってない訳ではないのだろう…何を意味しているのか くらい

こんなやり取りを嘆願する心地悪さも感じているだろう

だからこそ、私は彼を拒めない

彼の心には理性が続いているのに、この行為を止められないのだ
これが、やはり ばいきんまんの惚れ薬のせいで 抑止力が揺らいでいるのだとしたら………


ダメ…


カツブシマン「ん………ッッ」チュウッ


『…っ…』


カツブシマン「(両膝をついた、こんな体勢で…フラウちゃんに口移しで薬を飲ませて貰ってる…)」


カツブシマン「……は…ッッ」ふるっ


カツブシマン「(祈る様に、フラウちゃんの脚にすがる…
こんな体勢のときに、女性のどこに捕まれば良いかなど 知る由も無いのだから、此所に掴まっても許してくれるだろうか━━などと)」


『ん…ッ』


カツブシマン「(甘い希望を抱いて 厚かましさに苦し紛れ 足掻くのは…滑稽だろうか)」


カツブシマン「………ッッ」ゴク…ン


『……ん』ぷはっ


カツブシマン「フラウちゃ、ん……」ぷ、は


上目遣いをする彼は もう発情を瞳に宿らせていた


カツブシマン「フラウちゃん…あ、ありがとうで ござる…」フ…ゥ…

『どう いたしまして…』


彼の荒くなった呼吸に気付かない振りをする

性衝動を 私の為に堪えてくれた気遣いに気付かない振りをする


カツブシマン「あ、明日もこの時間に……ッッ」

『…さっきので、おしまいじゃ 無かったの?』

カツブシマン「ぁ……そ、そうでござったな!!う…じゃ、じゃあ この治療のお礼に、拙者 ソバをご馳走するでござる…」

『カツブシマン…』

カツブシマン「………だから……明日、今日と、同じ、時間で………」モジ

『(それくらいなら…)分かったよ……』

カツブシマン「楽しみにしてるでござる!!」パアッ


………そんな笑顔 見せられたら 断れる訳無い………

私の意志薄弱………


ダメだ
こんなんじゃダメダメだ

とりあえず、ばいきんまんに会いに行こう…!!


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あきゅろす。
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