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烈々布店長の裏(クラシカ口イド)
トラブルポーション2(微裏)
『けど…まだ、足りないの?ソコ…元気だね?』


バッハ「…!」


彼女が指す通り、私の怒張は治まってはいなかった


バッハ「君こそ、私の精を口にすれば…満たされ、元に戻ると言ったが…」


『戻ると思ったんだけど…なんか、ちょっと…モノ足りないの』


この部屋に来た時に振る舞ったコーヒーカップの中身を飲み干して 狐子は続ける


『もう少しだけ…何かが足りないの…ねぇ 何だろう?』


バッハ「…!」


ソファの私ににじり寄る
彼女の髪が馨る距離だ

そっと私の腕を押さえつけ、私の耳や首にキスが降りると 悲しいかな、熱みに犯されていく

また、抵抗する力を 奪っていく


『バッハさん♪』ちゅ ちゅ


バッハ「や、止めるんだッ、力では私に…勝てないだろうッ…手荒なことはしたくない!」


『手荒なプレイも…貴方が望むのなら…』ちゅ


バッハ「ッッ…そ、そんなセリフ、何処で覚えたんだ、全く…」


『前にモツさんがね』


バッハ「…は?」


『ふふふ、モツさんが教えてくれたの。気になっ………!!?』


バッハ「君は…モーツァルトと付き合っているのか?」


『痛…本当に手荒なプレイが始まっちゃったの?』


バッハ「答えなさい」


どうしたのだろう
他の男の名前を聞くと 胸に嵐が憑りついた

彼女の顔を引き寄せ、おもむろに耳を噛み、言葉を続ける


バッハ「モーツァルトに?教えてもらった?彼とは肉体関係があるのか?」カリッ


『ひゃ…や、耳、何で…』


バッハ「答えないと…止められないぞ?」


『と、止めなくても…良いけど、なんか、怒ってる?』


バッハ「…」


彼女の挑戦的な この余裕に苛立ちを覚えた

怒ってなどいない
決して
怒ってなど


バッハ「怒ってなどいない」


『ん…!?ぁ…』


首筋に唇を滑らせると びくりと肩が揺れる


バッハ「君は純潔だと勝手に思っていたから、優しく大切に、丁重に扱いたかっただけだ」


まぁ あの館に居る時点で、悪い虫が付く可能性は否定していなかったしな


『バッハさ…』


バッハ「それも一興。諦める理由にはならない」


『きゃ…!』


彼女の両胸を押し潰すと 高い声が漏れた


バッハ「遠慮する必要が無くなっただけだ
君の身体にも。他の男にも。」


『う、ひゃ、あ、わ…』


彼女の身体を引き寄せ、その胸に顔をうずめる
戸惑いや興奮からか 心音は乱れている

先程 見せつけられた下着の中に指を滑り込ませると、粘着質の火照りを確認する


バッハ「これだけ…準備が調っているのならば…問題は無いな…」


『も、問題って…?』


バッハ「ソファで、君が私に跨がるだなんて…激しいかな?」


『ま、跨が…』


バッハ「さぁ、腰を落として…ゆっくりで良い…」


『ちょ、ちょっと待って…わ、私…』


今一 スムーズではない彼女の腰を掴み、固定する


バッハ「他の男に、身体を許しているのに…私への愛をあれだけ囁いたのだ…受け入れてくれるのだろう?」


『他の?あ、さっきのモツさんの話…あ、あれは』


バッハ「奔放な愛も君ならば、受け入れよう」


腕に力を込める
君の腰が観念するように

粘膜同士が触れ合う感覚がした


『あ、や、ちょっと待っ…』


バッハ「ずっと…君が欲しかった…
これが本音だ」


『…!!』


囁くと 一瞬怯んだ君の腰を一気に貫く


バッハ「ッッ…!」


『あ、は、入っ…や、あ……!!』


身を捩り 涙を堪える表情が 堪らなく扇情的だ
しかし何か変だ…
今の 感触…


バッハ「君………今、まさか…………処女膜………」


『だ、からぁ…モツさんに教えてもらったってのは…物の例えで、彼とは肉体関係なんて無い、です!』


バッハ「…!!?」


『ふ、あは…バッハさん、青いよ?顔…』


バッハ「すすすすすすまない!!いいいいい今 引き抜く…」


『待って!!』


バッハ「く、苦しいだろう…いけない、今すぐ…」


『ん…ちょっとだけね………でも…やっと…一つに…なれ、たか…ら…』


息も絶え絶えに言葉を繋ぐ彼女が 笑顔を作る
その顔に 汗で張り付いた髪が 罪悪感と所有欲をない交ぜにして 胸を締め付ける


バッハ「わ、悪い…は、早とちりして…き、君に酷いコトを…」


『ホント…酷いバッハさん…私、モツさんなんて好きじゃないし
さっきの告白、ちゃんと聞いてた?』


バッハ「薬の効力かと…思っていて」


『まだそんなこと言ってるの?散々貴方だけを愛してるって言ってんのに……独善的』


バッハ「す、すまな………はぅ…ちょっと…ち、力を抜いてくれ…」


『力なんて ぬ、けない…よぉ…』


バッハ「き、君の中が…きゅうきゅうと…締め付け……」


『だ、だめだからね…?お漏らししちゃ!これ以上の質量、お腹に入らな…』


バッハ「んんんん…!!引き抜く、ぞ!!」


頭では分かっている
しかし名残惜しさが尋常じゃない

もっともっと、味わっていたい
なのに、君の胎内はうねり、ぬめり、非常に熱い


これでは 長くなど持つ筈もない


バッハ「くふ…ッッ…ぅ!!」


『ひゃ…ぁん!!』


脈打つ身体が止まらない

最後の摩擦で猛る雄から 熱がほとばしる


バッハ「ッッあ…………ッ、ッ…!!」


『はぁッ、ちょ、ちょっと出ちゃッ…』


バッハ「……セ、セーフだろう…」


『ふふふ…バッハさんもセーフとか 言うんだ…あ…服に…』


バッハ「すまない…シャワーを浴びて来てくれ、着替えは用意す…」


『ん……後でにする…何だか…とても眠い、の…』


バッハ「 狐子… 」


『嫉妬に駈られるバッハさんなんて…貴重だね…嬉しかっ…おやすみなさい…』



彼女は気を失うように眠りについた

多分、これで一寝入りすれば薬の効果は消えるだろう


それにしても 遣りすぎだ
冷静ではなくなるというのは…非常に危険だ


君が大切過ぎて、大事時に口付けすら躊躇してしまうのに
他の男のモノだと聞いた瞬間、独占欲に駆られて…

そうでは無い事を知れば 罪悪感と背徳感に苛まれ、魅入られ

嗚呼、形はどうあれ 奪ってしまった…
これは…もう…


バッハ「教会と神前式ならば…どちらが良いのだろうか…」


その寝顔を撫でて、一人呟く



━━━


『あれ…?バッハさん おはようございます…私、寝ちゃってました?』


バッハ「………」


狐子は 薄ぼんやりとした表情で、いつも通りの口調、様子だった

もしかして…覚えていないのか…?


嫌われていないかとか 気まずさ等の面ではホッとしているが
それ以上に……切なさで胸が軋んだ



end


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