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烈々布店長の裏(クラシカ口イド)
眼鏡とプライベート2(微裏)
シュー「 狐子殿… 狐子殿、 狐子殿… 」


名前とは 不思議なものだ

彼女を差す名詞
彼女を表す響き
それだけで こんなに高潔だ


なのに
こんなに尊い名を こんな時に連呼して
私は罪深い…



あ、マズイ、そろそろティッシュを…

ティッシュはテーブルの上か…立ち上がらなきゃ取れないな、くそっ


『まだ寝てるかなぁー、入りますよー(小声)』コンコン


シュー「!!!!!」


マズイ!! 狐子殿が…
と、とりあえずこのままじゃ色々、人道的にいけない!
せめて、このTシャツは隠して、凶悪なモンスターも仕舞っておこう…


『……やっぱり寝てるかなぁ?』


シュー「………」


極力 寝息を意識して 瞼を閉じておこう…
ドア側には背を向けているし 布団も顔半分に掛かり 狐子殿に顔は見られない筈だ

やり過ごせるか…?


『わ…ジャケット脱いで眼鏡外して…ガチ寝だ…』


ええ、そりゃ眼鏡くらい外して寝ますよ


『シューさん、眼鏡外して どれくらい見えるのかな…凄く目が悪い訳じゃなさそうだけど…』


うう…そこは…突っ込まないであげて下さい…キャラ的なモノもあったり無かったり…


『眼鏡…外した顔も、カッコいいな…』


シュー「」


カッコいい…………?え、今 聞き間違えたのか?
めがね はずした かおも かっこいい??
わ、私の事か…?


『ん?』


シュー「」ビクッ


な、何だ?何か気になりましたか? 狐子殿…ひえぇ、覗き込んで来るぅ…


『や、やだ!こ、これ…』


ひぃぃぃなんだなんだなんだ!?


『わ、私の寝間着!や、やだ…脱ぎ散らかしてベッドの中に!?』ぐい


な、なんだ シャツか…
って、しまった…慌てて隠し損ねたか
むしゃぶりつかなくて良かった…涎とか、付けてないよな?

とゆーか 自慰の…ネ、ネタが回収されてしまっ…


『き、気付いてないよね シューさん…恥ずかしいなぁ…』


う……恥ずかしがってる 狐子殿、見たい…
寝返りのフリで振り返ってはいけないだろうか…


『だらしない女の子だなんて思われたら…嫌われちゃう…』


んああああぁぁン!?嫌われちゃいませんよ そんなコトでぇぇぇぇ!!なななな何ですかそんな可愛い事言わないで下さいよ…
ううううう胸が!動悸が!下半身が!!


『シューさん…生真面目でキッチリしてそうだからな…キッチリ女子が好きそうだし…』


すみませんごめんなさい、私 キッチリしてません
貴方の布団でこんなことしてますみません


『こんなんじゃ、歌苗さんやリストさんに…負けちゃう』




…ん?


『歌苗さん、キッチリ女子だしなぁ…リストさんは大人の魅力でいっぱいだし…………ふぅ』




なんです その意味深な溜息



『あ、いけない…そろそろおつかい行かなきゃ……シューさん、まぁゆっくりしてて良いですからね』


彼女は私の頭をそっと撫でてくれる
何度も何度も………
それは慈愛に満ちた…何だか 愛しげに
いや、私がそう表現してしまうなんておこがましいのだが
どうにも 優しさに溢れていて……愛を感じずにはいられないのだ

嗚呼…これでは自惚れてしまいそうだ…
こんなに私を甘やかして…甘…

嗚…呼… この手で わ、私のいきり立つモンスターも宥めてくれたら…あ、あ、あ…


いけない、私は何を考えて…
あ…………いけない…誤…………射ぁ…しちゃ、出ッッ……ダメ、出る……



『起きないなぁ…………ちぇ、今日はおつかい、一緒に行けないのか…』ぽそっ


シュー「おはようございます 狐子殿!!ベッドをありがとうございましたぁ!! 」ガバッ


『ひゃあああああ!?シュ、シューさん!?おおおお起きた?いや起きてました?』カァァ


シュー「いや 長い長い夢を見ていたのですがようやく今夢から覚めました!何かお礼のお手伝いをさせていただきたく早漏!!」


『ね、寝ぼけてるんですか?様子が…』


シュー「いえ、おかげさまで元気100倍です。何かお手伝いはありませんか?」


『じゃ、じゃあ…あの、おつかいのお買い物…お手伝いしてくれませんか?』


上目遣いのお願い頂きました
頬がピンクですね、堪りません

私が目覚めるのを待っていて下さったのでしょうか…

なんといじらしい…


シュー「勿論です。ちょっと、着替えをしてからでも宜しいでしょうか」


『わぁ、ありがとうございます』


シュー「お待ち下さいね」ニコッ



嗚呼…あろうことか
彼女に頭を撫でられて…下着を汚してしまうな…ど…
私は罪深い…


しかし、貴方も罪深い…

そんな、そんな風に本音をポロポロ…不用心だ
こんな 牡丸出しのどうしようもない私なんかの前で………

嗚呼、嗚呼…いけない…いけない…
いつか 狼に成り果ててしまいそうだ



end

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