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烈々布店長の裏(クラシカ口イド)
ラッパーと子供扱い
相も変わらず、私は 皆より 少しだけ子供扱いされているみたいです


背の低い事を弄られたり
おもちゃや駄菓子をプレゼントしてもらったり

うーん
高い所にあるものを積極的に取ってくれようとしたりは ありがたいんだけど、余計な一言が多かったり…

けど、そもそも 皆の身長って高過ぎると思うんですけど…
脚も長いし、腰も高いし…



ベト「歌う小娘は 小娘よりも背が低いからな」

モツ「 狐子 ちっちゃいもんね」

リスト「お菓子、あるわよ?グミとシール付きチョコよ」

ショパン「腕 短いね…」

シュー「走ると転びますよ?」

奏助「 狐子ちゃん じょうろあるよ?シャボン玉がいい?」



圧倒的子供扱い…
奏助さんに一番殺意を感じる
次いでリストさんかな

本当に悪のりさせたらとことんするんだから…

歌苗さんくらいか、そーゆーこと言わないのは



だから、最近はいつもクローゼットを見渡してる
でもシンプル過ぎる服なんて気合いが入らないしな…
髪型をアレンジしても 見慣れてしまえば 身長差のほうが物を言うもんね


前に頑張った 大人っぽいコーディネートをしてみて 皆に見せたけど子供扱いは変わらないし…
んもぅ


さっきも コンプレックスを如実に攻められてやってらんない気分で完全にチェッしてる
こうなったら…


『ショパンさん、居ますかー?』コンコンコン


ショパン「…な、何か?」カチャ


『ショパンさん!!私に英雄ポロネーズのムジークをかけて』


ショパン「えええっ どうしたの…急に」


『ショパンさんが私に言った[腕短いね]ってのが ずぅっと胸に刺さってイライラしてるんです』


ショパン「えええ…」


『英雄ポロネーズは 各々が心に描いた英雄の姿に成れると言うじゃないですか?私も己の英雄に変身したいんですー!だから ムジークセッションしましょう』


ショパン「ううう…」


全く乗り気じゃないショパンさんをネチネチ責めつけて やっと漕ぎ着けた


ショパン「こんなに気の乗らないセッションも そう無いよね………ムジケン!!」カッ


『キタキタァ♪♪♪』


光に包まれ、身体に纏う布が繊維が変化する
余計な服飾品はどうでも良い、私の身体を …彩るの…
意識よ、具現化しろ!



ショパン「…ん…?」


目を開けた私の手足、指先も…長い!
ショパンさんと合わせる目線も 少し高くなった
視線を下げると胸に谷間が ちゃんと出来てる!


『やった!ナイスバディぽい!よーしこれならリストさんにも負けない!ありがとうショパンさん!今度限定フィギュア買って来てあげる!皆に見せびらかしてきます!!」ピュー


ショパン「見せびらかす…って…ちょっと成長しただけに見えるけど…」


━━━
━━



『ええええ もう皆 どっか行っちゃったんですかぁ!?ヒドイ!』


歌苗「い、今うちにいるのは ショパンさんとシューさんと…ハッシーかな…」


『くっ……やってらんない!!シューさんは何処に居ます!?』


━━━


『シューさん!クラブに連れてって!お酒飲もう!』バーン


シュー「えええ…ど、どうしたのですか?藪から棒に………ん? 狐子殿…? 」


『ショパンさんにメイクアップ(笑)してもらったの!オトナでしょ!凄いでしょ!』


シュー「え、ええ(純粋にショパン君が凄いけど)」


『私のこと、子供っぽいとか からかってきた皆を見返してやりたかったけど、皆どっか行っちゃっから 私もどっか行きたくなっちゃったの』


シュー「そ、それで お酒ですか?」


『この格好なら合法でしょ?』


シュー「分かりました…この掃除が終わって、余り飲み過ぎないと 約束してくれるのなら…」


『お金の心配?なら大丈夫大丈夫!私 収入ある人間だから!!』ぱしぱし


シュー「違います、お酒の量を心配しています。あと あなたのテンション…」


━━━


さて そこで 夜になり ラッパーシューさんとクラブに行く運びとなった


ラッパーシューさんはちょっとチャラいイメージはあったものの 仲の良い人に挨拶に行って、頼まれたらDJとして場に参加したり
だけど ちゃんと私にも気を使ってくれる
うん、ただの紳士だった


これは…モテるんだろうな…


なんて横目で彼の動きを追っていたら 不思議とお酒が進む

ショットグラスを呷る私を見兼ねたのかカウンターの男性が話掛けて来た


男性「今晩は。お姉さん可愛いね…シューさんの彼女?」


『お姉さん……美しい響きですね……ふふふ…おっとイケナイ、私はシューさんの彼女じゃないですよー』


男性「へぇ シューさんが女の子連れて来るなんて初めてだからさ……俺と踊んない?」


シュー「お待たせしました、ごめんなさい」


男性「おっと、シューさんの目が光ってら…やっぱ口説くのは諦めっか」


シュー「お、おいおい 彼女はそんなんじゃ…」


男性「またまたぁ…いつもはダンスフロアに入り浸りなのに、このコの様子見に行ったり来たりじゃん…隠すな隠すな」


『んーん、いつものシューさんもラッパーシューさんも人気者だねぇ』


男性「邪魔者は退散しますよ、ま 楽しんでってー」


シュー「すみません 狐子殿 アイツ 余計なコトを」


『んーん、気を使ってくれてたみたいだよ』


シュー「ははは…ってゆーか、酔っ払ってません?」ジトー


『酔っ払ってませんよ?ふふふ』


シュー「本当に?」


『ふふふ』


シュー「本当は?」


『へべれけ』


シュー「ほらー!!普段飲まないのにそんな強いの飲むからですよ」


『むえー だめ、私は大人のオンナなの、よーし、踊るぞー』


シュー「そんな足では無理です、帰りましょう」


『やだー…………うっ 気持ち悪い』


シュー「大変だ、トイレ 行きますか?」


『そ、それは大丈夫……けど、休みたいかも…』


シュー「………この辺で休むとなると…」





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あきゅろす。
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