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☆クラシカ口イドの小説(短編)
色々しないと出られない部屋/モツ
[どちらかが愛を叫んで
パフェを食べさせ合って
お医者さんごっこしないと出られない部屋]



モツ「あれぇ?何ここ、もしかして またまたそーゆー部屋?」


『えー…鍵が3つ付いてる、このお題を一つずつクリアしてったら一つずつ開くんですかね?』


モツ「えー どれどれー」


モツ「田歌 ー!愛してるよー!」


『うわ…ビックリした…いきなり大声出さないで下さ…』


モツ「あ、見てよ 田歌 、鍵が一つ 開いたよ!」


『…なるほど、となると 次は…パフェですか?』


モツ「へぇ、面白そう! 田歌 、食べさせてー」


『えっ あ、あーん…』


モツ「んー 美味しいー」


『毒は入ってないんですね』


モツ「僕が毒見?アハハ、やだなー はい、 田歌 、あーん」



うん、でも本当は先に食べてみてくれたんじゃない?
知ってるんだよ
意外と 気を付けてくれてて 気を使ってくれてるの

いつからだろう、そんなモツさんに気がついたの


『私もあげますよ、はい…』


モツ「んー パフェ最高」


誰にでも、優しい
誰かだけ、特別扱いはしない人


モツ「ふー 完食」


いつから、この人のことが 気になり始めたんだっけ


ぼんやり考えていたら、その蒼い目と視線が合った


モツ「次は…お医者さんごっこ?」


『あ、はい、ですね』


なんかヘンなお題…考えた人は頭が膿んでるのかな…?


モツ「じゃあ僕がお医者さんやるねー」


今のモツさんは多分、純粋にごっこ遊びをしようと思ってる 子供のカオだ

汚れたオトナみたいで少し自己嫌悪



モツ「今日はどうしましたー?」


『あ、えっと、頭が痛くて…』


向かい合って座ると
部屋に置いてある おもちゃのルーペで覗き込んでくる彼が言った


モツ「頭痛のお薬、出しておきますねー」


「でも…」


「ココも、具合が悪いみたいだ」


『へ?』


右手のルーペを 私の胸元に当てて
左手で私の頬を撫でる



モツ「胸…のリズム、どうしたの?最近、少し変わったみたい」


『え…と…』


モツ「もしかして、誰か住み付いちゃった?」


静かに 笑う


モツ「それ、もしかして僕?」


何かを見抜いている
見透かしている

身体の距離感はあるはずなのに

やはりこの人は音に対しては機微まで見抜ける天才なのだろう


あーあ、何て答えようかな

ちょっとはぐらかせなそうだな…



end

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