☆銀魂の小説(真選組/長編) マヨネーズとタイミング(切) 昨日は交通キャンペーンだった キャンペーンの制服に着替えた私は 他社から雇われたアルバイトの設定で、攘夷志士対策も少し面倒だったの そして今日は休日 疲れたから………ずっと 一人で過ごそうかな また 貴方は何も言わずに急に出かけるもの 仕事かと思った 上からの呼び出しや出張や でもね 違うみたい わざと残した足跡、何だか辿り着いても 胸は苦しくなりそうで 見ない振り 知っていたら私も何処かに 出た ころころ 転がる小石みたいに きっと 少し遠くまで 今は 淋しさが思考を占めてる また 置いてかれた気分で 無気力になってるみたい 心は移ろい易いの 貴方の崇高な精神と違ってさ、私の気持ちなんてイイ加減だから… ━━━ ━━ ━ 『土方さん、知らない?』 皆に聞いてみるものの、皆 知らないって言う 総悟すら 近藤さんすら しらばっくれる じゃあ、逆に 気付かいでか 分かっちゃったよ……… 私が知らない、勝てない ヒトの 面影、探して ………そうでしょ? ━━━ ━━ ━ ずれていく…このタイミング 気付かない振りをして いつまでやり過ごすのかな こんな想いも、こんな日も 欲しくない 貴方は どうして私を繋ぐのかな? 私はどうして離れられないの? ━━━ ━━ ━ 『………やっぱり万事屋行こうかな…』 『ジミーが討ち入り、あるって言ってたな…』 『スマイルのヘルプ……は、疲れちゃうかな…』 誰に語りかけるでも無く、呟き 空虚に還す そんな時でも視界の隅 ふと侵入してきたのは、貴方の仕草を真似して二人並ぶ写真 無意識に指先がスワイプ&タッチする そんな戻らない時間の居場所は、そっと隠して仕舞おう ね、もしもいつか見たら 一度くらい思い出してくれるかな ありがとう. なんて まだ言えない、言わない お礼の言葉は笑って言いたい ━━━ ━━ ━ そうして繰り出す事にする、今宵の暇潰し 山崎「非番なのに…協力、ありがとうございます…」 『たまには…アリじゃない?』 山崎「ははは…お手柔らかに頼みますよ…」 ━━━ 赤い沁みで、己の淀みを絶ち切る事にしてみた 破れかぶれの八つ当たりだって 知ってる 合法的に、悪の杯を割って、砕いて、粉々に 肉も骨も この魂さえ 自分の苦しさを誤魔化して 強がってみるよ? 曖昧な態度はもう要らない ずれてたタイミングは いっそ切り離して… これ以上二人の未来は 見えない、何も無い 貴方の未来なんか もうどうでもいいや 私の明日は何処へ向かおうかな ━━━ ━━ ━ 山崎「副長!お帰りなさい」 沖田「祭りに間に合いましたねィ、土方さん」 土方「 仁和… 」 沖田「荒れてやしたぜィ?……あのメスブタ」 山崎「………何処、行ってたか 教えてあげないんですか…?」 土方「………余計なクチ、滑らすなよ……」 山崎「(沖田隊長のお姉さんの墓参りくらい、教えてあげたら良いのに)」 ━━━ ━━ ━ だんだん貴方の嘘が気にならなくなる 私の声も貴方に届かなくなる 簡単な一言が言い出せなくなっていく 思い出すのは… 土方「 仁和!!」 私の名前を呼ぶ懐かしい声と 抱き止める温もり… 刀の修羅が宿った私に 何を思い出させてくれるのかな 貴方の姿を確認して 暴れ回った疲れが毒みたいに脚に回って、 痺れて、ふらついて 倒れ込んだ私を抱き止めたのは━━━━━ end [*前へ][次へ#] [戻る] |