NOVEL ROOM 予告1 UN:KNOWN 最終章 前篇 現実を生きて、変わらない日常に辟易した少女は非現実を望む。日常が変化した時、既存の価値観は崩れ新たな価値観が姿を現し、その新たな価値観はやはり日常に適合するものではなくそれが少女を蝕んでいると彼女自身が気づいた時、全ては遅かった。 少女は惑わされ、踊らされ、それでも自分の道を進む。だが、それが誰かに決められた道だと気づいた時、全てが終わる。その時、彼女は何を選択するのだろうか。 「何…で。こんな、ことに。どうして、こんなことに…っ」 少女は彼女の中学校がすでに瓦礫となってあちこちに散らばっているのをそれを認めたくないというのを表情と声で表現していた。 後篇 幼いからそれが悪とは認識できない。幼いから他人の気持ちが理解できない。幼いから自分を中心に考えてしまう。幼いから世界が狭い。 傷ついた少女は自分を責める。だが、非難の矛先はやがて世界へと向かう。ただ、自分が傷つきたくないから。防衛本能。自分を変えて、他人を変えて、少女は世界さえも変えてしまうのだろうか。 「こんな世界………なくなっちゃえばいいのに」 もう一人の少女は地べたにへたり込み濡れた制服が肌に張り付いてくるのを感じながら、涙が流れてくるのも構わず、憎しみを込めた声でそう言った。 UN:KNOWN 最終章 2010年1月10日より前篇6話+後篇3話(予定)、順次公開予定。 [次へ] |