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R E B O R N !


 現場は、市街から少しだけ離れた公園だった。広場のように円形になっていて、周りには樹木が、中央には大きな噴水がある。しかし、そんなのどかな風景も、硝煙弾雨の中にあればただの血生臭い戦場であった。
「おい、山本、見えるか!」
「…おう、何となくだけど…!」
 立ちこめる煙で視界が悪い。幸い郊外であることで市民には被害は出ていないようだ。しかし、それでもこの銃弾の中に閉じこめられてしまった、あるいは人質になってしまっている者も居るはずだ。
「よし、山本…オレが合図したら東方向に突っ込め。オレは北西方向へ行く。邪魔なら奴等斬っちまえ。住民が最優先だ」
「りょーかい!」
 微かに見える黒服の集団へ向かって、ミニボムを投げつけた。突然の爆発に、銃弾の音が止み、そして二人は公園の中へ駆けだした。
 獄寺は先程の集団の中へ躍り出て蹴りを見舞い、全員に地を舐めさせた。同時に銃を奪う。どこに被害者が居るか分からないこの状況でダイナマイトを使用する訳にはいかないからだ。
 自慢の耳で敵の方向を定め、少し外した所を狙って発砲する。今回の任務は敵の殲滅ではない。やむを得ない場合は命を奪うことも仕方がないと綱吉は言っていたが、彼がたとえ敵であっても殺生を好まないことを獄寺は良く知っていたし、その理想に今まで付いてきたのだ。自分の所為で彼を苦しめたくはない。
「……!」
 遠く離れた所で、小さく悲鳴が聞こえた気がした。獄寺は迷わずにそこへ走って向かう。爆発のショックで半壊した出店のようなものの残骸を見つけて、この辺りかと声を張り上げる。
「誰か居るか!」
 すると、瓦礫の中から女性のものと思われる手が現れた。どうやら無事のようだ。駈け寄って、瓦礫の下から引っ張り出す。目立った外傷はない。
「無事か」
「ええ、おかげさまで」
 年の頃なら酒が飲めるようになって間もない感じだが、雰囲気がそれとは異なっている。もしかしたら年上かもしれない。それに、汚れているが、何やら奇抜な格好をしているのも気になる。
「これも星のお導きね」
 何か四角いいものを撫でながら呟くので、やっと獄寺にも合点がいった。この女は占い師だ。
「生憎とそう言うものには興味がないんでね。大人しく付いてこないと次は命が無くてもオレは知らねえぜ」
「まあ、正義のヒーローにしては随分と口がお悪いこと」
 そして、自分の嫌いなタイプだ。


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あきゅろす。
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